2025.12.17

【アート&イベントNEWS】世界最大級のターナー・コレクションを誇るロンドンのテート美術館所蔵のターナー作品一挙公開!「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」

キービジュアル作品《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》  1846年展示(部分) Photo: Tate

2026年10月24日(土)から「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」が東京・国立西洋美術館にて開催決定。世界最大級のターナー・コレクションを誇るロンドンのテート美術館の所蔵作品から、ターナーの油彩40点以上、水彩やグアッシュ40点以上を紹介する大規模展だ。2027年3月13日(土)からは大阪・大阪中之島美術館に巡回を予定している。

 

展示内容

本展はターナーの作品をテーマごとに再編し、ゆるやかな時系列順に構成しながら、1つの章につき数人ずつ、彼の作品と響きあう現代アーティストの作品も織り交ぜられている。ターナーがそれぞれの画題や概念でどのような表現を追求したのか、また彼の遺した作品がいかに今日のアーティストによる創造的探求と共鳴し、時に新たな創作物を生みだす源泉ともなり得たのか。ターナーの画業を振り返りつつ、今日の評価を現代美術の作品でも視覚化することを試みる意欲的な回顧展だ。

 

J.M.W. ターナー《グリゾン州の雪崩》 1810年展示 Photo: Tate

1802年、初めてヨーロッパを旅したターナーは、アルプスの壮大な景色に強く心を打たれ、山岳地帯特有の光や雰囲気、雪や水、空の色彩の反射に魅了された。数千点に及ぶ基礎研究を行い、大胆な色彩を駆使して印象的な効果を生み出している。ターナーの光と色彩への探究は、モネら印象派をはじめとする後の芸術家たちの試みに先行したと言われている。

 

J.M.W. ターナー《捕鯨船エレバス号に万歳! もう一頭獲ったぞ!》 1846年展示 Photo: Tate

本展では、各章に1点ないし複数のコンテンポラリー・アートを散りばめることで、過去と現代のアーティストたちの試みを対話させ、彼らが時空を超えて共有している問題やテーマを浮かびあがらせることにも挑んでいる。

 

J.M.W. ターナーについて

“英国最高峰の画家”J.M.W. ターナー

ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(Joseph Mallord William Turner, 1775-1851)

19世紀英国を代表する風景画家。イギリス・ロンドン生まれ。幼少期から絵の才能を示し、10歳の頃には親戚のもとで暮らしながらスケッチを始める。若くして風景画家としての地位を確立し、26歳でロイヤル・アカデミー正会員となる。初期は水彩画や建築画を中心に制作し、イギリス国内外を旅して各地の自然や都市の風景を描いた。ターナーは自然の壮大さや大気、光の移ろいを独自の技法で表現し、従来の写実を超えたドラマティックかつ詩的な画風を確立。「光の画家」と称され、革新的な色彩と筆致は印象派をはじめとする後の画家たちの試みに先行したと言われている。

イギリスでは2020年から新20ポンド紙幣にターナーが採用された。紙幣の後景に描かれている《解体のため最後の停泊地に曳航される戦艦テメレール》は、2005年に行われたBBCラジオ4とナショナル・ギャラリーによる投票で3万票以上を集め英国人の最も愛する絵画に選ばれるなど、現代においても高い人気を誇っている。

 

開催概要

「テート美術館 ターナー展──崇高の絵画、現代美術との対話」

東京会場

【会期】2026年10月24日(土)〜2027年2月21日(日)

【会場】国立西洋美術館

【主催】国立西洋美術館、テート美術館、朝日新聞社

【協賛】ダイキン工業、NISSHA

【協力】西洋美術振興財団

大阪会場

【会期】2027年3月13日(土)〜6月27日(日)

【会場】大阪中之島美術館

【主催】大阪中之島美術館、テート美術館、朝日新聞社、関西テレビ放送

【協賛】NISSHA