【CHARA MAKING LAB 】vol.6 造形作家・さいそう/齊藤壮平「こおにボット」

オリジナルソフビ・キャラクターを制作・販売するクリエイターたちの創作の裏側に迫る連載企画「CHARA MAKING LAB」


第6回は、造形作家・さいそう/齊藤壮平氏。


自身が手がけるキャラクター「こおにボット」について、誕生のきっかけからデザインのこだわりまで、その制作の裏側を伺った。

まずはインタビューに先立ち、「こおにボット」のプロフィールを紹介!

 

 

「こおにボット」Profile

名前

こおにボット1号・2号・3号

サイズ

全高約110mm

性格・特徴

鬼の子ども型ロボット。緊張すると回路がショートしてオイルが漏れるため、鬼のパンツ(オムツ)は必須。せっかちで短気な1号、おっとりマイペースな2号、明るくパリピ気質の3号からなる3兄弟。

住んでいるところ

こおにボットワールド

 

 

INTERVIEW

——初めてオリジナルキャラクターを制作されたのはいつ頃でしたか?

初めて自分が作ったキャラクターがちゃんと世に出たのは、2005年に作った学生時代の卒業制作です。「MICHILD」というミサイル型の女の子が出てくる映像作品なのですが、当時ありがたいことに映像コンテストで賞をもらったりテレビにも出ました。


初めてのオリジナルキャラ

——「こおにボット」が誕生したきっかけを教えてください。

漠然とソフビを作りたいなと思いながらZBrushで球体をこねくり回していところ、なんとなく可愛いフォルムが出来上がったので、そこに鬼の要素や鬼のパンツ(オムツ)の要素を足していきました。

——ソフビを制作しようと思われたきっかけを教えてください。

今まで造形活動としてガレージキットフィギュアを作っていましたが、キャラクターや造形を気に入ってくれたのに自分で作ることができないので購入をあきらめてしまった、という場面に何度も遭遇していました。その点塗装済み完成品のソフビであれば、より多くの人に手に取ってもらえるのではないか?と思い制作を始めました。

——「こおにボット」それぞれの制作でこだわった点や、苦労された点を教えてください。

作り始めてから一度形になるまでは速かったのですが、気持ちの良いフォルムやポージングを探るための時間はかなり使いました。実際に手に取ったときにしっくり来るサイズ感とフォルムを追求したつもりです。また、可愛いフォルムではありつつロボットというのは忘れたくないので、ゆるい柔らかなフォルムとは対照的に、目や口、その他手足の先端などはかっちりとしたメカディテールを入れています。

——制作過程で印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

普段ガレージキットを作っているときは、そこまで家族は食いついてこないのですが、こおにボットに関しては家族からとても好評で、今でも一番身近なファンでいてくれています。

——「こおにボット」の性格や関係性など、キャラクター設定があれば教えてください。

「鬼の子ども型ロボット。緊張すると回路がショートしてオイル漏れしちゃうので、鬼のパンツ(オムツ)は外せません。せっかちで少し短気な1号、おっとりマイペースな2号、明るくパリピな3号の3兄弟」という設定になります。

——「こおにボット」の世界観について教えてください。

「舞台は地球より遥か彼方、少数の人間(整備士)とロボットたちが助け合って暮らす小さな惑星。やさしい整備士のおじいさんとこおにボット3兄弟のが送るドタバタ生活!」というのを今思いつきました(笑)。

——「こおにボット」の口や目について。

一見するとシンプルな形状の目と口なのですが、よく見えるときっちりとメカディテールが入っていて、ちゃんとデザインに説得力があるというのが面白いかなと思って、細かい部分ではありますが細かく作ってみました。

——フォルム(形状)を決める際に意識された点や、試行錯誤された部分はありますか?

手に持ったときに心地よいサイズやフォルム・佇まいはこだわって作りました。あとは、ロボットなのに下っ腹がぷっくり膨らんでいるところも密かなこだわりです。

——「こおにボット」には1号・2号・試作00号などのナンバーがありますが、それぞれの 意味や意図を教えてください。また、今後は新たな仲間が増える予定はありますか?

もともと3兄弟の設定で作り始めていたので、それぞれ1号2号3号とつけていました。試作00号は初回イベント時にフルカラー版の販売が間に合わなかったので、プロトタイプ(試作機)という意味で試作00号と名付けました。現状の予定はないですが、こおにボットワールドが広がって認知されていけば、新たな仲間も増えるかもしれません!

——「こおにボット のりのり」もとても可愛らしいですが、こちらを制作されたきっかけを教えてください。

2025年冬のワンダーフェスティバルで初めてこおにボットのソフビを販売した際、試作00号のクリアの中に物を入れて楽しんでくれてた方が多くいらっしゃったのを受けて、ソフビの遊び方にいろいろ感心していたところだったのですが、どうせなら作者にしか作れない特別な内部パーツを作ってみよう!と思い立ち作ってみたのが「のりのり」となります。

——⾊のバランスを考える際に意識されていることはありますか?

自分の好みもあり、あまりゴチャゴチャしないシンプルなカラーリングを意識しています。今後は所謂ソフビらしいガチャガチャした派手なカラーリングもできたら面白いなと思っています。

——オリジナルキャラクターを制作される際に、⼀番⼤切にしていることは何ですか?

ソフビでもガレージキットでも意識していますが、シルエットを見たときにパッとキャラクターが思い浮かぶような、シンプルなフォルムを意識しています。ゴチャついたデザインになってどこを見た らいいのかわからないとならないように、ディテールの粗密はかなり意識しています。

——今後挑戦してみたいこと、展開してみたいグッズなどがあれば教えてください。

こおにボットという意味で言うと、映像や漫画などの別媒体での表現も挑戦してみたいなと漠然と思っています。また、僕の中での一つ目の目標であったカプセルトイに関してはご縁があり実現することができまして、2026年の1月に販売となります。ぜひ皆さんコンプを狙ってたくさん回してください!他にはぬいぐるみや超合金のフィギュアなども出せたらうれしいなと思っています!

また、こおにボットとは別にガレージキットでも多くの反響をいただいた「BC-1」のソフビ化も進めています。「ワンダーフェスティバル2026冬」での販売に向けて誠意制作中です。画像はソフ用の最終原型画像はにワ原型は終わ現在は金型もらっ

「こおにボット 第1弾(全6種)」  2026年1月発売予定 

「BC-1」

——今後の野望や⽬標を教えてください。

「こおにボット」が「ソフビ」という枠組みを超えて、キャラクターとして多くの方に認知してもらえたらうれしいなと思っています。その先でキャラクターとしての様々な展開ができたらとも思っています。

——いち早く⼊⼿できる⽅法を教えてください。

ワンフェスやソフコンなどリアル販売イベントが一番早く入手する方法かなと思います。また、リアルイベントの後は大体通販もするので、現地に来られない方も少しお待ちいただければ手に入れることが出来るように心がけています。

——最後に、ファンの皆様にメッセージをお願いいたします。

いつも「こおにボット」や僕の造形作家としての活動を応援していただきありがとうございます。 好き勝手に自分が好きなものや欲しいものを作っている僕ですが、今も楽しく創作活動を続けていられるのは応援してくれている皆様のおかげです。

「こおにボット」はまだ生れて間もないキャラクターですが、今後誰もが知るような大きなキャラクターにできるように頑張りたいと思っています。現在進行形で応援してくれている方々が古参ファンとして鼻を高くできるようなキャラクターになれるように、僕も「こおにボット」も頑張りますので、引き続き応援よろしくお願いいたします!

 

出展予定情報

2026年2月8日(日)ワンダーフェスティバル2026冬

場所:幕張メッセ
時間:10:00〜17:00

2026年2月12日(水)~2月18日(火) molding mule.(こおにボット) POP UP SHOP

後日詳細UP予定

 

Profile

さいそう/さいとう・そうへい

造形作家/キャラクターデザイナー。
CG ディレクターとしてCM、MV 等のCG 制作を本業としつつ、造形作家/キャラクターデザイナーとしても活動中。
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS等、受賞歴多数。
(主な本業実績:CM 大和ハウス工業『ダイワマン SE ASON2』シリーズ、CM GR×McDonald’s「GO! GR SUPRA SAFETY CAR!」、米津玄師『POP SONG』MV など)