めざせ完売! ワンフェス参加セルフプロデュース術 VOL.1 Yoshi.さん

7月30日(日)はワンフェス!
初参加でドキドキしている人も渾身の作品を販売する人も、お目当ての作品を買いにいく人もみんなが楽しみにしている造形の大・大イベントです。スカルプターズ・ラボでは、せっかく力を入れて作った造形作品を少しでも多くのお客さんに届けたい!と、完売作家さんたちに「造形以外で、何をすればいい?」というプロデュースのコツを聞いてみました。

第1回目はオリジナルキャラクターも大人気、毎回完売のYoshi.さんにお聞きしました。

ワンフェス完売のためのSNS展開

僕個人としてはお客さんと一緒に仕上がっていく工程を楽しんでもらいたいのでラフの状態からSNSで告知してます。

クリエイターとしては作り始めでまだ見せたくない状態というのが絶対あって完成してから発表したいと思うんですが、多くの人に知ってもらうという意味であえて、自分は原型スタートの段階から見せていくようにしています。初報で完成品を出すよりも反応の瞬間風速は落ちますが、その分工程を見せる事でイベント当日までに認知してくれる人が増えるので作品によってはそのようにアプローチを変えるのはありかもしれないですね。

価格のほうも僕はわりと早い段階で告知するようにしてます。版権系だと版権料もかかりますし業者さん複製なのでどうしても高額になりがちなので早めに告知して欲しいと思ってくださる方のお金を貯める準備期間は長めにとってます。これは以前ギリギリ前日に発表して「早く言ってくれないから予算回せないよーー!」とお客さんに言われてからの学びですね(笑)。当たり前ですがお客さんの予算は有限なので欲しいリストに早めに入るという意味でも早めに価格の告知はしてもいいかもしれないです。

あとは、来たら買えるんだっていうことを事前にしっかりアピールするのは何より大事かなと思ってます。日曜日使ってイベントに来てもらうって出展したりワンフェス常連の方からしたら当たり前だけど、普通にお客さんにとったらハードルめちゃ高い事だと思うので、少しでもそのハードルを下げて、ほしいと思ってくださる方へアピール出来たら効果的なのかなと思います。具体的に僕がしている事としては、しっかり数を用意している事を通知する転売対策をするとかですかね?何が一番良いとかは人によって違いますが、とにかく朝から来たのに買えなかった、というのが一番お客さんにとっては残念なことだと思うので出来うる対策は出来るだけやりたいなと思っています。来てくれたからには楽しい思い出になってほしいので。

ワンフェスでファンを増やすには?

自分が意識している事としては、高額のガレージキット加えて必ず低価格帯のライトなお客さん向けの販売物を用意するようにしています。どうしても大きいものだと数がそこまで用意できなくて価格も高額になってしまって購入してくださる方の母数を増やすのは難しいです。買ってもらったものをSNSに載せてもらう、あわよくば塗装までしてもらって完成してもらうことでワンフェスに参加するお客さん以外の人にも興味を持ってもらえるきっかけになるんですよね多分。

高くて組むのもコストがかかるとそこにいくまでがなかなか大変なので、パーツ数が少なくて簡単に組めてこれなら自分でも作れそうと思ってもらえるスターターキットみたいなのがあると効果的かなと思います。大喜利ではないですが「自分ならこう塗るぜ!」という塗る人の創造の余地があるものだとより良いと思います!僕は手癖ディテールめっちゃいれがちですが(笑)。

とにかくこの作品が欲しくてワンフェスに来た、っていう人を増やしていったほうが結果的にお客さんが増えるきっかけになると思うんです。

オリジナル作品「プトゥン」の場合

「プトゥン」は最初1000円で小さいものを販売して大きくなったりお客さんの要望でいろんなサイズやポーズのものを展開していきましたね。やっぱり販売前にある程度、自分が想定しているターゲット層の方たちとのヒアリングをしたらよりズレのないものが作れると思います!

僕の場合は「プトゥン」という比較的可愛いキャラクターを入口にどんどん自分の世界観を展開して他のキャラクターも制作していったのでオリジナルで作る場合はそういう地盤をまず作るのがいいかもしれないですね。 

ただオリジナルは本当に下手に考えるより自分のフェチをぶち込んで心の底から楽しんだほうが同じような同志のお客さんにぶっ刺さると思うので、まずは自由にのびのびと作ったほうが絶対いいと思います!好きなように作って少しだけどうやったら買ってくれる人がより喜ぶかな?というのを視野に入れたら一番いい塩梅になると思います!

 


最初に販売した「プトゥン」

版権ものを展開する場合

前提として自分が本当に好きなキャラクターじゃないとモチベーションの維持が大変なので申請するのは推しキャラだけにしたほうがいいと思います。

僕個人の経験でしか言えないのですが僕も買う側の人間でもあるので分かるので、こまめに造形過程をアップしていくと、見ていて愛着も湧きますし、この作品が通って欲しいなって気持ちが生まれたりもすると思います。前回の人外アレンジverの「壱百満天原サロメ」もそうなんですけど、このアレンジが果たして通るのかというのをお客さんと一緒にソワソワして許諾をいただいた時に一緒に喜んでみたいな告知して販売だけではなく、応援してくださった方々ともコミュニケーションを取る事がその一連の流れを含めて思い出になると思うんです。半年みてたものが会場で買えて実際手元にある時の幸福感は普通にフィギュアを買うだけでは絶対得られないものなので、決して安くないものを販売していますが少しでも喜んで買ってくれたら僕も嬉しいです!

こんだけ言っててワンフェス完売しない可能性も全然あるので今からソッワソワですが是非ブースに遊びに来てくださいー(笑)!

 

Yoshi.さんワンフェス2023夏のブースはこちら!