【スカルプターズ・データベース】個性的な魅力、実力派・美形スカルプター 塚田貴士
フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!
【2023/3/23更新!】パンチのある可愛さとにじみでるフェチズム
塚田貴士 Takashi Tsukada Profile
つかだ・たかし
1983年生まれ。京都府出身。専門学校在学中、チョコエッグがきっかけでフィギュアに興味を持つ。卒業後、玩具製造会社を経てGILLGILLに造形作家として所属。ジャンルを問わない作風で、数多くの原型制作を担当しながら、イベント出展用の作品も精力的に発表している。代表作に「寺田克也版妖鳥シレーヌ」、「ニナ・ドロノ」など。
Twitter:@tsukachuma
小さい頃は特になりたい職業はなく、保育所や小学校で将来の夢を書かないといけない時は毎回テキトーなものを選んで、横にその職業の絵を描いていました。
子供の頃の造形で記憶にあるのは、小学校中学年の授業内で紙粘土で作ったプテラノドン。あとは高学年の授業で作って焼いた縄文土器っぽいものを引っ越しの時に僕が割ってしまって、父が悲しんでいたのを覚えています。
大好きな寺田克也さんの作品と出会ったのは高校生の頃です。好きな本屋さんがあって、そこで平積みされていた『寺田克也全部』の表紙を見て「これだー!」と感じてすぐ購入し、次の日「スゲーの見つけた」と友達に報告しました。その後はデザインの専門学校に進学。イラストスペシャリストコースみたいなのでしたが、劣等生でしたね。
最近になってZBrushが楽しくなってきたので、3Dプリンター
今後もずっと造形をして生活できたらいいなと思っています。ツールやジャンルにはこだわらないですが、中心には常に造形を置いておきたいです。
最新作
Rusalka -ルサルカ- バストモデル
『スカルプターズ08』用に作ったモノをキット化しやすいようにバス
蛟 -mizuchi-
『スカルプターズ07』用に作りました。自分が好きなものと、
おばけ3種(おどろ、がんぎ、ぬりかべ )
①イベントで売り物が無いのは寂しい
②短時間で造形・
③お土産に買ってもらえるような小さいモノを作ろう
④小さいから3種類は欲しいな
⑤考え出すと色々ディテール入れたくなるな
⑥結局時間も手間もかかる⤵︎という良くあるパターンです。
子どもの影響でおばけブームが到来し、
2022年で一番変化したこと
Zbrushで商業原型をたくさんやらせていただいたおかげでZbrushでの原型の作り方に結構慣れてきたかなと思います。
2022年で一番良かった資料
造形するときにはネットで拾った生き物の画像のフォルダを作って
2022年で一番感動した作品
子どもといるとき以外の時間を作業に使いたい、
2022年で取り入れてこれは使える!と思ったマイブームのソフト
CLIP STUDIO PAINTを使って絵を描くのが楽しいです。
作品
『寺田克也版妖鳥シレーヌ』 ©永井豪/ダイナミック企画
『赤い蝋燭と人魚』(限定版、黒髪版、白髪版)。SUM ARTより2021年7月発売予定。 彩色:末那珍妮 ©Sheep ©SUM ART
(右)『BEASTARS』より「レゴシ」ファンアート ©板垣巴留(秋田書店)2016
(左)『文殊ーモンジュー』オリジナル作品。
作業スペース
最近、3Dプリンタも導入。使っているのはPhrozen Sonic 4KとPhrozen Shuffle XL 2020。真ん中は粘土用のオーブン。コーヒーを
飲む用のタンブラーとキーボード収納ガラスデスクスタンドはお気に入り。
コレクションスペースには、尊敬する寺田克也氏の画集をはじめ、ファンタジー系・図鑑系の本と自身の作品が並ぶ。
影響を受けた(大好きな)映画、漫画、アニメ
映画…『マインド・ゲーム』
漫画…『ずっと先の話』
小説…『独白するユニバーサル横メルカトル: 平山夢明短編集』
ゲーム…『ドラゴンクエスト』
お菓子 …『ビックリマン』
1日の平均作業時間
8時間、土日は基本子どもと遊んでます。
作品集