「大畠雅人のZBrushおすすめプラグイン紹介」③Human Zbuilder-Hand

ArtStationにたくさんあるZBrush用プラグインから、大畠雅人が本気で使えるブラシやプラグインを片っ端から紹介していく連載大畠雅人のZBrushおすすめプラグイン紹介」始動!今回も、パラメーターを動かすだけでどんどん素体が変形していき、自由自在にデザインプランが考えられる魔法のプラグイン、Zbuilderを紹介します!

第三回目は手!!!!指の細い女性の手からゴツい男性、老人、肌の色の違いまでパラメーターを動かせば一瞬で変更できます!もう手のデザインには手放せない、「Human Zbuilder-Hand」を紹介。

なぜ手に特化したプラグインが?

手は顔と同じく表現力が豊かで、解剖学をずっとやっていた養老孟司さんが死人の手は顔と同じくらい怖いと言っていました。人間の感情や気持ちを表現するのに手は顔と同じくらい表現力が豊かで、フィギュアを作る時も絵を描く時もすごく大事なんです。なので、手に特化したプラグインがあるんだと思います。

Human Zbuilder-Hand

基本動作は「Human Zbuilder v3」「Zbuilder Animals」と同じです。

例えば人の手を作るときは「COLORSHAPE」を選択します。

以下のパラメーターを調整して理想の手に近づけていきます。

<Dark color>肌の色

<Vein color>血管

<Nail size>爪の長さ

<Hand type>手のひらの大きさ(細さ)

<Finger type>指先の細さ

<Finger size>指の太さ

 

HANDSFORM」を選択すると人以外の手も作れます。

<Alien>エイリアン

<Primate>原始的

 

Human Zbuilder-Handも他のZbuilderシリーズと同じくポーズ付けはZBrushで行います。

 

 

Profile

大畠雅人

1985年生まれ、千葉県出身。武蔵野美術大学油画科 版画コース卒業。2013年株式会社エムアイシー入社。 デジタル原型チームに所属し、数々の商業原型を手掛ける。2015年のワンダーフェスティバルで初の オリジナル造形「contagion girl」を発表。翌年冬 のワンダーフェスティバルで発表したオリジナル2作目の「survival01:Killer」は豆魚雷AAC(アメージングアーティストコレクション)第7弾に選出される。ワンダーフェスティバル2018上海プレステージでは日本人招待作家に選出。2022年、NHK『おかあ さんといっしょ』人形劇「ファンターネ!」のキャラクターデザインを務める。現在はフリーランス原型師として活躍中。

Twitter@shiyumaimai
instagram@shiyumaimai

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