現場で、成長する プロのフィギュア原型師という選択 原型制作会社スパローが原型師の卵を募集!

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人気コンテンツを中心に、さまざまなメーカーのフィギュアを手がける原型制作会社、スパロー。その花形原型師、もとおさんとほのかさんに原型師としての成長物語を聞いてみた。

 

 

もとおさんインタビュー

スパローを代表する原型師兼、原型制作チームのリーダーとして17人のスカルプターたちを統括するもとおさん。社長と三人四脚でスタートした原型師キャリアについてお話しを伺った。


もとおさんが原型制作を担当した「POP UP PARADE 忍野忍」。

 

―――もとおさんはスパローの一番最初のメンバーですね。

もとお:僕は九州出身で、大阪の学校を出て名古屋の会社に就職したんですが、当時は全く違う業務をやっていました。そこで社長と出会い、話を聞いているうちに原型師になりたい!と決意したんです。だから社長が東京で原型制作の会社を立ち上げる、と聞いて迷いなく合流しました。当時は社長の住居兼事務所の一室しかなく、作業机の組み立てから始めて(笑)。原型制作のノウハウや流れのベースを社長と一緒に作っていった感じです。あのとき社長と出会っていなかったら、今、東京で原型師になれていなかったと思いますね。

 

 

――ZBrushは独学ですか?

もとお:いえ、現場の経験からほぼ学んできました。もちろん一番最初は社長に教えてもらいながら、粘土造形のセミナーにも行かせてもらったり。実務経験がない状態で仕事として成果を出さなければいけない中でお仕事が入ってきて、まずは顔から始めました。3ヶ月顔をやって、ようやく経験値もついて余裕ができたと思ったら、次は体の担当のほのかさんとセクションを入れ替えられて。全部0からになりましたので、あの時は大変でした。今も原型制作チームの一つのセクションは顔、体、衣装、シワ入れ、フィックス作業、分割の6工程で、できた子からどんどんセクションを交代させています。実地で経験を積んで成長するのが一番よいので。

 

――原型師になれて一番嬉しかったことを教えてください。

もとお:原型師を目指したきっかけでもある『ONE PIECE』のお仕事ができたことですね。現在は4年目で、今までに100体以上の原型を作ってきました。ようやく「もとお」としても名前が市場に出始めましたので、ぜひ指名をお待ちしております!

 

【もとおさん原型制作】
POP UP PARADE 忍野忍
作品名:<物語>シリーズ
仕様:プラスチック製 塗装済み完成品・ノンスケール・専用台座付属・全高:約140mm
原型制作:もとお+株式会社スパロー
彩色:TORAMI
メーカー:グッドスマイルアーツ上海
販売元:グッドスマイルカンパニー
© 西尾維新/講談社・アニプレックス・シャフト

 

――造形がうまくなるため、もとおさんがやっていることは?

もとお:いいフィギュアを見ることでしょうか。目を養うことが大切かなと。家に帰って自分のやり方で作ってみるよりも、フィギュアの展示を見に行ってそこで造形の素晴らしい部分を見たほうが勉強になると思います。

 

――座右の銘はなんでしょう。

特にないのですが、強いて言うなら「人生は2回ある」。

 


「POP UP PARADE 忍野忍」グッドスマイルカンパニーからの監修コメント。細かな角度やバランスをとことんつきつめていく。

 


原型師のもとおさん。

 

ほのかさんインタビュー

大手メーカーから指名を受けるほのかさんは、まだ若手だが「他の子がその背中を見て成長してほしい」と社長が太鼓判を押すほどの実力でスパローのエースのひとり。異業種からの転職組だというほのかさんに、1年で原型師になるまでのストーリ−を聞いてみた。


ほのかさんが原型制作を担当した「キャスター/アルトリア・キャスター」。

――最初は未経験から入られたのですね。

ほのか:はい、学生の頃からワンフェスでは展示をしていましたが、商業原型はスパローが初めてでした。私も地方出身で、以前は名古屋の会社でフィニッシャーをしていましたが、どうしても原型師になりたくて。会社の先輩にZBrushを教えてもらいながら何が何だかわからないぐらい必死で勉強しました。その先輩から社長が東京で造形の会社を立ち上げたと聞いて、私も絶対に原型師になりたい、と紹介してもらって。そのまますぐに上京して今に至ります。

 

――どのセクションからキャリアを始めたのでしょうか。

ほのか:私は体だったと思います。最初は確か『ONE PIECE』の原型かな。その時はもとおさんが顔を担当していたのですが、3ヶ月で入れ替わることになって、顔を担当することに。私は最初期メンバーで、当時はもとおさんと社長の3人で回していましたので、3人で同時に10体以上は作っていたと思います。

 

――体、顔のセクションを経て衣装もマスターされたのですね。

ほのか:一年半ぐらいで大手メーカーさんの人気コンテンツの商業原型も1人でまかせていただけることになって。「前回と同じ人で」と指名をいただくようになれた時は嬉しかったです。社長からは「クオリティをつきぬけて欲しい」と言われていて、納期がきついこともありますが、ほぼ一人でがんばっています。

 

  

【ほのかさん原型制作】
アルクェイド・ブリュンスタッド ~Dresscode:氷河をまとう~
作品名:月姫 -A piece of blue glass moon-
仕様:プラスチック製 塗装済み完成品・1/7スケール・専用台座付属・全高:約270mm
原型制作:ほのか/株式会社スパロー
彩色:いわびつ
制作協力:GSC制作部
制作ディレクター:カタハライタシ
メーカー:グッドスマイルカンパニー
販売元:グッドスマイルカンパニー
©TYPE-MOON

 

キャスター/アルトリア・キャスター
作品名:Fate/Grand Order
仕様:プラスチック製 塗装済み完成品・1/7スケール・専用台座付属・全高:約310mm
原型制作:ほのか/株式会社スパロー
彩色:吉野展弘
制作協力:GSC制作部
メーカー:グッドスマイルカンパニー
販売元:グッドスマイルカンパニー

 

――原型師になれて一番嬉しかったことを教えてください。

製品のレビューで「ほのかさんありがとうございます」と書いてもらえたことがあって、それが一番嬉しかったです。今後もクライアント様や買ってくれる方に喜んでもらえるように精進していきたいです。

 

――座右の銘はなんでしょう。

「初心忘るべからず」です。


「アルクェイド・ブリュンスタッド ~Dresscode:氷河をまとう~」監修コメント。美術解剖学だけでは学べない、フィギュア独特のアナトミーを徹底的に追求される。

 


「キャスター/アルトリア・キャスター」監修コメント。

 


原型師のほのかさん。

 

スパローの原型制作チーム


17名の原型師・分割担当が机を並べて作業する原型制作チーム。顔、体、衣装、フィックス、分割。衣装はシワを入れる行程が分かれているので5、6工程で96時間が基本だ。

 


原型チームの西村さん。前職は事務職で、働きながらCGの社会人向けのスクールに通う。愛読書は『スカルプターのための美術解剖学』。

 


原型チームの土屋さん。まだ3ヶ月の新人で、小物パーツセクションを担当中。前職は機械設計でSolidworksとAutoCADの使い手。将来的には「ちいかわ」などゆるキャラが作りたいが、難易度も高そう。

 

フィギュア原型制作の専門会社が原型師の卵を募集!

<募集職種>
① 3DCGモデラー
② 3DCG出力技術者

<仕事内容>
【実務経験者の場合】
① 3DCGモデラー:ZBrush等の3DCGソフトの使用経験もしくは、手原型制作経験者
② 3D出力技術者:CADやCGアプリケーション等の使用経験者

【実務未経験/新卒/学生】
①、②、模型、フィギュア製作の好きな方、基本的な造形力をお持ちの方

求人お問い合わせ:recruiting@3dsculptor.jp

 

会社情報

株式会社スパロー
代表取締役:瀬邉 尚貴
所在地:〒108-0073 東京都港区三田三丁目1番10号 三田マルハチビルヂング 4・5・7階
TEL:070-7630-5124
お仕事のお問い合わせ:info@3dsculptor.jp

 

 

 

Text & Interview:スカルプターズ・ラボ編集部
Photo:鈴木希代江