2026.03.06

【イベント】原型師の現場に迫る「原型師の仕事展 平面からフィギュアへ。その解釈と技術の全容。」会場レポート!

2026年2月14日(土)より横浜人形の家にて「原型師の仕事展 平面からフィギュアへ。その解釈と技術の全容。」が開催中。精巧な原型ができるまでの工程を解説するほか、今回特別協力で参加している「KLAMP STUDIO」所属の原型師たちが手がけたオリジナルフィギュアなども展示されている。本記事では原型制作の流れを追いながら、展示の一部を紹介する。

 

 

展示内容(一部)

 

本展のためのオリジナルキャラクター「クランプくん」をモデルに、デザインから出力、塗装までフィギュア原型制作の一連の作業工程が展示されている。

 

原型制作

デジタルソフトで原型デザインに合わせながら造形。この2次元を3次元に起こす作業が、AIにはできないプロの腕の見せどころだ。実際にコスプレしたKLAMP STUDIO代表の写真を参考に、服のしわなどを確認したそう。

3Dプリンターで出力。なんと頭部だけでも出力に約10時間かかる。サポート材の大部分は手で取り除けるが、細かいところはプラモデル用のニッパーのような専門の器具を使う

何度も仮出力を重ねてブラッシュアップしていく。画面上ではわからない改善点が出力によって見えてくる。版権作品ではこの段階で版権元の監修が入り、OKが出るまで作業を繰り返す。

靴裏の見えない部分にも細やかなこだわり。この部分があるとないとでは、手に取ったときの満足感が大きく違ってくる。

組み上げる前の原型が完成したら、次はいよいよアナログでの仕上げに入る。

 

仕上げ

KLAMP STUDIOの原型師・山口さんのアナログ机がそのまま移植展示されている。山口さんはパテで微調整することが多いそう。

磨き、組み、パテ盛り、最終調整などの工程を経てここで原型が完成。彩色見本用に複製する必要があるため、シリコンで型をとる。会場内の映像展示では、シリコンが固まっていく様子など、手順を詳細に紹介しているのでそちらも必見だ。

彩色

塗装の再現机。KLAMP STUDIOでは特注サイズの塗装ブースで作業している。

彩色の工程でも微調整を繰り返す。

完成

いくつもの調整とブラッシュアップを重ねて、ついに完成。

 

個人オリジナル作品

本展ではKLAMP STUDIO所属の原型師たちによるオリジナルフィギュアの展示も行っている。各々が好きなモチーフで造形したそう。興味深い作品解説はぜひ現地で楽しんでほしい。

 

小川隼弥「size K」

 

實方一渓「豆狸」

 

金山卓矢「B.I.G.」

 

山口範友樹「PLUG」

 

KLAMP STUDIOについて

特別協力の「KLAMP STUDIO」は、バンダイナムコグループの株式会社アートプレスト内にあるフィギュア原型制作を主軸とし、デザイン・企画・ディレクションを通じて「楽しい」を創るスタジオ!

デジタルが主流になりつつある原型制作において、デジタルも使いながら、手作業によるアナログでの制作を大切にして、クオリティの高い原型を目指している。アナログ作業/デジタル作業から3Dスキャン、3Dプリント、複製、彩色まで原型制作の全作業をワンストップで行えるのが最大の特徴で、近年は、原型制作にとどまらず、パッケージデザイン、キャラクターデザインやオリジナルフィギュアなど、業務の幅を広げている。

 

 

 

 

 

開催情報

会 期 / 2026年2月14日(土)~3月25日(水)

会 場 / 横浜人形の家2階多目的室

時 間 / 9:30~17:00 最終受付16:30

観覧料 / 大人800円・小中学生400円・未就学児無料 

      入館料(大人400円/小中学生200円)を含む、未就学児は入館料も無料

休館日 / 毎週月曜日 *2月23日(月祝)は開館し翌24日(火)に振替休館