2026.08.08

第4回「スカルプターズ・ラボ」造形コンペ選考会審査員対談!竹谷隆之×大山竜×塚田貴士×大畠雅人×藤本圭紀×ミロ

第4回「スカルプターズ・ラボ」造形コンペ選考会対談では、惜しくも受賞には至らなかった作品の一部を対談形式でご紹介します。審査員の熱のあるコメントをぜひお楽しみください!

 

 

 

第4回「スカルプターズ・ラボ」造形コンペ 審査員対談

【No.20】龚滋辰「starspawn 1」

スカルプターズ・ラボ編集部(以下、編):こちらはモンスター&クリーチャー賞でミロさんが選ばれていました。

ミロ:クリーチャーらしい気持ち悪さで選びました。

塚田貴士(以下、塚田):クトゥルフモチーフですね。

藤本圭紀(以下、藤本):【No.13】胡骋骋「有辐同享」も定番でかっこいいですが、個人的には、面白さで言ったらこちらのほうがある気がします。

大山竜(以下、大山):これは吸盤の向きが気になります。本来は吸盤って内側だから見えないはずだけど、見せたかったんでしょうね。

藤本:装飾的になってるってことですかね。

竹谷隆之(以下、竹谷):上半身のデッサンが狂ってるのも気持ち悪くていいかなと思いますが、あえてなんでしょうか?

 

【No.60】bee figure「アジェンバタル」

大山:これいいですよね!

塚田:横からのショットめっちゃかっこいいです。

 

【No.28】REN.DADADA「1/4お葬式」

編:【No.28】REN.DADADA「1/4お葬式」は1m以上ある作品です。

ミロ:え!大きいですね!

竹谷:頑張っているというかコンセプチュアルですよね。

塚田:ギーガーをイメージしてるんでしょうか。

大山:ギーガーとは違う雰囲気もあって良いですね。

 

【No.84】芹川潤也「shigarami」

竹谷:僕がこれを選ぶとそれこそ「しがらみ」に……(笑)。

大畠雅人(以下、大畠):お知り合いなんでしたっけ。

藤本:米山さんっぽさを感じます。

竹谷:もうちょっと手が皮を引っ張ってる感じが出てたらよかったですね。また選べないやつ応募してきたなぁと思いましたよ!

(一同笑い)

 

【No.55】キコリ「金魚」

編:第一回の時のSK本舗賞受賞後、初めて出力に挑戦された作品になります。アドバイスなどありましたらお願いいたします。

大畠:いきなりクリアレジンを使うのはすごいですね。

藤本:乳首って永遠の課題ですよね。この方はもう作らないって決めたんでしょうか。

竹谷:ここはつけちゃってもいい気がします。

藤本:テイストがリアルなのでね。

塚田:でも立体に乳首つけると展示とかで飾れなくなったりもしますからね。

ミロ:ワンフェスも女人の乳首はNGです。

塚田:貝殻とか…(笑)。

ミロ:は、つけたくないんでしょうね(笑)。装飾はつけたくなさそうです。

塚田:でも鱗とかだったらいけそうです。

藤本:ヒレと尾鰭はいいですね。あとこの台座も割り切ってるのがいいです。

大畠:この処理は見たことないかもしれない。

竹谷:最低限物理的に立つように模索してるのが伝わりますね。ガラスでできてたら最高だなぁ。人体も上手ですよ。

大畠:工芸的なアプローチになりますね。

塚田:作品の雰囲気はすごく素敵です。

竹谷:僕が作るとここに昆虫の羽とか生やしちゃうから。削ぎ落として完成させてるのはいいですね。

 

【No.89】Eri Shioda「明けの明星」

塚田:以前のコンペで石長さんが選ばれていた方ですね。すごい技術力、造形力です。ゴッホの作品に影響されているとのことですが、確かに絵画っぽい感じがあります。フィギュア的に考えると台座に目が行ったり、布の青みとゴールドのところに目が行ったりして、肝心のかっこいい主人公と馬の荒々しい感じとかがちょっと注目されにくい感じになっちゃってるのかなと。

大畠:出力はしないほうがいいかもですね。いろいろ折れそうです。

塚田:見せ方一つで賞を狙える作品だと思います。

大畠:斜めに細い紐がありますね。平面で見るときはザッとした斜めのストロークで同じ方向に見えますが、これが出力された時にぐるっと回転させても綺麗に見えるのかという問題が気になります。

竹谷:視線誘導ですかね。例えば上の方が光ってるとかだと見やすくなりますね。

藤本:フォルダの中に参考というのがありますね。これいいなと思います。バレエシューズ履いてる。

大畠:ここまでできてたら言うことないですよね(笑)。

塚田:これは以前に作ったもので、今回は連作みたいです。

大畠:こっちはフィギュア的で見やすいですね。これも応募してほしかったかも。

塚田:でも今回の応募作品も主人公がバンと映った写真はめちゃくちゃかっこいいです。

大畠:今回のほうが力入ってる感じは伝わりますね。

藤本:でもやりすぎるべきですよね。

塚田:本当にそうです。だからこそ見せ方になりますね。

大畠:ゴッホのタッチから影響を受けて作品を作ったのが面白いですね。この白いのは後で加筆してるのかな。

 

 
 

第4回「スカルプターズ・ラボ」造形コンペ公開講評オンライン開催決定!

8月19日(水)19時より、第4回スカルプターズ・ラボ造形コンペ応募作品の中から事前に募集した10作品+大賞作品を対象に、審査員の竹谷隆之さん、大山竜さん、塚田貴士さん、大畠雅人さん、藤本圭紀さん、ミロさんが公開講評を行います!講評の様子はYouTubeにて無料配信いたしますので、ぜひご覧ください!

【日時】

2026年8月19日(水)19:00〜21:00

【配信URL】

【参加審査員】

竹谷隆之、大山竜、塚田貴士、大畠雅人、藤本圭紀、ミロ

 

審査員プロフィール

竹谷隆之

造形家。19631210日生まれ、北海道出身。阿佐ヶ谷美術専門学校卒業。映像、ゲーム、トイ関連でキャラクターデザイン、アレンジ、造形を手掛ける。主な出版物は、『漁師の角度・完全増補改訂版』(講談社)、『造形のためのデザインとアレンジ 竹谷隆之精密デザイン画集』(グラフィック社)、『ROIDMUDE 竹谷隆之仮面ライダードライブ デザインワークス』『漁師で猟師の家に生まれましたが、継げませんでした。』(ホビージャパン)、『竹谷隆之 畏怖の造形』(玄光社)、『腐海創造 ー写真で見る造形プロセスー』(徳間書店)など。

大山竜

1977年1月22日生まれ。中学1年の時に映画『ゴジラvs ビオランテ』に衝撃を受け、粘土造形を開始する。雑誌『ホビージャパン』にて竹谷隆之氏の作品に出会い自由かつ個性あふれる造形に魅了され原型師の世界に憧れを抱く。その後「立体造形は趣味として続け、本業としては絵描きになりたい」と思うようになり、美術系高校に進学。周囲の同級生に絵が上手い人がたくさんいることを知り、絵の道を諦め、造形科のある美術系短大に進学するも中退。その後の21歳の時にガレージキット原型師としてデビュー、版権キャラクター、オリジナルデザイン等幅広いジャンルのモチーフを造形し続け、今年で原型師歴28年目 となる。最近はゲームのクリーチャーデザインなどジャンルを問わず幅広く活動中。

塚田貴士

1983年生まれ、京都府出身。専門学校在学中、チョコエッグがきっかけでフィギュアに興味を持つ。卒業後、玩具製造会社を経てGILLGILLに造形作家として所属。ジャンルを問わない作風で、数多くの商業原型を担当しながらイベント出展用の作品も精力的に発表している。代表作に「寺田克也版妖鳥シレーヌ」、「sheep版赤い蝋燭と人魚」など。2024年6月に玄光社より『MONSTRUM塚田貴士造形集+ZBrush入門テクニック』を出版。

大畠雅人

1985年生まれ、千葉県出身。武蔵野美術大学油画科版画コース卒業。株 式会社エムアイシーを経て、現在はフリーランス原型師として活躍中。 2015年にワンダーフェスティバルで初のオリジナル造形「contagion girl」を発表以降、オリジナル造形作品が人気を集め、2018年に初作品 集『大畠雅人作品集 ZBrush+造形テクニック』(玄光社)、2024年2月には2冊目の作品集『STRING 大畠雅人アートワークス・造形テクニック』(ボーンデジタル)を出版。近年の仕事に、NHK『おかあさんといっしょ』 人形劇「ファンターネ!」のキャラクターデザイン等。

藤本圭紀

1983年、大阪市生まれ。千葉県在 住。大阪芸術大学彫刻科の在学中 より、本格的に造形活動をスター ト。卒業後、商業原型師として株式 会社エムアイシーへ入社。2012年 から創作フィギュアの制作を開始 する。2015年、豆魚雷の主催する 「Amazing Artist Collection 第三 弾」に選出。2017年にフリーランスとなり、商業フィギュア原型と創 作フィギュアの制作を中心に、キャラクターデザインや映画作品『シン・ 仮面ライダー(2023)』の造形参加など、多方面で活躍している。2022年、 東京・高円寺にて初の個展「LITTLE GARDEN」を開催。オリジナルフィ ギュア作品集『BLINK』が大日本絵画より発売中。

ミロ

彫刻専攻卒の原型師。2016年からガレージキットを作り始めて2017年夏のワンダーフェスティバルに初出展。商業では主に美少女フィギュア、個人制作では二次創作からオリジナルまで制作し活動している。「Coloso.」にて原型制作の講座公開中。

 

第5回「スカルプターズ・ラボ」造形コンペ応募受付中!

テーマ

オリジナル作品

審査員

【大賞・各審査員賞】竹谷隆之さん大山竜さん藤本圭紀さん塚田貴士さん大畠雅人さん針桐双一さん植田明志さんスカルプターズ・ラボ編集部

【SK本舗賞】SK本舗

【ターナー色彩賞】ターナー色彩

応募締切

2026年10月11日(日)23:59締切