【Vからとびだせ!vol.13】がうる・ぐら Design COCO原型制作インタビュー!

バーチャルの世界から飛び出して、フィギュアとなったVTuberをご紹介「Vからとびだせ!

 

今回はホロライブEN所属のがうる・ぐらさんをご紹介。

2020年9月13日に活動開始。「海底つまらんすぎてワロタ」って言いながら地上にやってきたアトランティスの末裔。
彼女がお気に入りで着ている服は(サメの被りモノも含めて)日本で買った。本人曰く暇な時は海洋生物と会話するのが好き。
デビューからわずか39日でチャンネル登録者100万人を突破し、その勢いはとどまることを知らずデビューから2年経たずでVTuber初のチャンネル登録者400万人超えを達成。現在世界で最も人気のあるVTuberです。

ママは甘城なつきさん!

そんな彼女を立体化した1/7スケールフィギュアが現在予約受付中!今回は企画・販売・制作をされたDesign COCOさんにお話を伺いました。

インタビューの前に……

がうる・ぐらさん動画ご紹介


デビュー2周年を記念して制作されたオリジナルアニメーション。
ぐらさんが地上にやってくるところから活動を開始するまでの物語が描かれています。
ぐらさんがデビューするまでの物語をぜひお楽しみください!

【3D LIVE !】SHARK 3D LIVE!


デビュー2周年記念3D LIVEではホロライブ所属のVTuberをゲストに呼び、日本の楽曲を日本語で歌っています。
歌もダンスも日本語も上手なぐらさんのステージは必見です!かわいいぐらさんをずっと見ていたい〜!


ぐらさんが日本語の勉強を!日本語と英語、どちらも学べる配信になっているので
ぐらさんと一緒に勉強してみてはいかがでしょうか?

INTERVIEW

——がうる・ぐらさんをフィギュア化するに至った経緯を教えてください。

hololine SUPER EXPO 2022」に合わせててカバー様より等身大作成のご依頼をいただき、1/7スケールバージョンも一緒に作成しました。

——この表情やポージングはどのように決まったのでしょうか?

等身大のポーズイメージをカバー様からいただき、それを元に社内でラフイラストを描き起こして決まりました。

——表情、ポージング、装飾で決定までに一番時間がかかったのはどこでしたか?

ポージング決定までに難航したものは特にありませんでしたが…
表情は”ドヤ顔”にする、というのは最初から決まっていました。波の流れはフィギュアのように先端部分を外に広げるか、または足元に流れるように内側へ向けるか、ラフイラストも2パターン作成して、どちらの見栄えがいいか比較して選びました。

——なぜBloopをクリアの球体の中の入れたのでしょうか?

設定資料に載っていたBloopが泡に入った絵だったため、そちらに合わせています。
球体部分は中のBloopが綺麗に見えるように、透明度を高くするために他パーツよりさらに細かく磨いて仕上げました。苦労したポイントの一つです。

——再現が一番難しかったところはどこですか?

顔です。目の位置と前髪の長さが絶妙で、少しでもバランスが狂うと別人になってしまうので苦労しました。今回は片目を閉じていたので、特に目の位置のバランスが難しかったです。前髪の長さも実際に出力をしてみるとCGよりも短く見えてしまい、印象が違ったので微調整と再出力を重ねました。

——かわいらしい脚が魅力的ですが何か参考にされたものはありますか?

ラフイラストをみてイメージした脚に近い既存のフィギュアなどを参考にしました。

——たくさんの異なる質感のものがありますが、それぞれの質感を再現する時に意識していることはありますか?

服などの素材の場合はシワの細かさとのシワの頂点の硬さの違いを意識しています。水などのエフェクトはZBrush上で艶のあるマテリアルで確認して、クリアになった時どう見えそうかをできるだけイメージするようにしています。

——造形で一番楽しかった部分はどこですか?

しっぽと、しっぽで服が引っ張られている表現です。こういう表現はしっぽがないとできず、サメのしっぽもなかなか作る機会がないので楽しかったです。

——1/7スケールにするときに特に力入れてブラッシュアップしたところはどこですか?

細かい装飾(魚の骨や髪留めなど)はそのままの比率では1/7にした時に小さすぎる・物理的な強度の問題がありそうだったので、ちゃんと視認できる・生産可能なバランスに変更しています。

——制作のワークフローを教えてください。Design COCOさんではデコマスまで制作し、工場で量産しているのでしょうか? 

1枚のイラストからデコマス作成までの全工程を自社で作成し、量産では中国の工場と弊社が連携をして品質管理も行っています。自社で品質管理をすることで、製品版でも自社で作成したデコマスのクオリティーを落とさず反映できるよう努めています。

——Design COCOさんでは3Dプリンタの開発もされていますが、今回は自社の3Dプリンタを使用されているのでしょうか?

1/7スケールで使用した3DプリンタはFormlabs社のForm3です。等身大のほうでは自社で開発に携わった「L-DEVO」という大きい3Dプリンタも使用しています。

——出力に使用されている素材を教えてください。

1/7スケールで使用した3DプリンタではFormlabs製の純正レジン(グレー)を、等身大で使用した「L-DEVO」ではPLAフィラメントを使用しています。

—— 造形ではZBrushを使用されていますか?特によく使用するブラシと、ZBrush以外に使用されているソフトがありましたら教えてください。

まずは、ZBrushではないソフトなどを使用してポーズ検証をします。検証したデータはZBrushに持ってきて、ポーズのアタリデータにします。素体・衣装作りなど、ほぼ全ての作業はZBrushで行います。よく使うブラシは「Move」ブラシ(大まかに形をいじる)、榊馨様が配布されている「SK_Cloth」ブラシ(服や髪の凹凸をつける)、「DamStandard」(溝や硬めの凸を入れる)です。 ベース形状を作る際は「ZModeler」でローポリを調整して制作します。

——特に見てもらいたいポイントはどこですか?

服の装飾など細部のデザインやシワを「こういう素材だろう」「ここはこう縫い付けている」「中にしっぽがあるからこうなる」など考えながら作ったので、そういった部分を見ていただきたいです。

——おすすめの飾り方はありますか?

「えっへん」という雰囲気のドヤ顔ポーズなので、少し高めの位置に飾って見下ろされるのがいいかもしれません(等身大も高めの台座にしていました)。少し見上げると目が合う感じがいいかと思います。

——購入をお検討しているchumbudsのみなさんに一言お願いします。

デザイン再現はもちろんですが、フィギュアとしてかわいらしくまとまっていると思うので、ファンの方もフィギュア全般が好きな方も是非購入してお手元でじっくり見ていただきたいです!

製品情報

商品名:ホロライブEnglish -Myth- がうる・ぐら 1/7スケールフィギュア
価格:24,750円(税込)
種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
サイズ:全高:約240mm × 幅:約215mm × 奥行き:約139mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
原型・彩色:Design COCO(Art Director:CHIGA)
発売・販売元:株式会社デザインココ

© 2016 COVER Corp.

Profile

Design COCO

アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。

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