開催決定!WonderFestival2021上海、実行委員会代表インタビュー

2021年6⽉13⽇~14⽇に開催予定の上海ワンフェス。
昨年秋に開催されたWonderFestival2020上海では、コロナ禍にもかかわらず中国国内だけで4万人強を動員。
回数を重ねるごとに盛り上がりを見せる上海ワンフェスの2021年について、ワンダーフェスティバル上海実行委員会代表、VAMP CAOさんにお話しを聞きました。詳細がかたまり次第、ここで引き続きレポート予定!

 

 

 

 


WF2020上海の模様。

 

 

WonderFestival2021上海の開催予定について教えてください

VAMP CAO(以下VC):WonderFestival2021上海《Shanghai》は、2021年6⽉13⽇~14⽇(端午の節句休暇)に上海新国際博覧センターにて開催予定です。

 

上海ワンフェスの理念を教えてください

VC:日本ワンフェスの遺伝子を継承し、未来に繋げること。
上海ワンフェスの運営の第一課題は日本ワンフェスの運営ノウハウを学ぶことです。堅実な運営を行いつつ、中国の文化、市場状況に合わせてアレンジさせていただきます。
将来、上海ワンフェスはグローバルな範囲で、もっとバリエーション豊富な内容、もっと多くの人々が来られるようなイベントとして育てたいです。

 

上海ワンフェスならではの取り組みについて教えてください

VC:上海ワンフェスでは毎年、ディーラーと来場者に対する新しいサービスや企画を出しています。
例えばWF2019上海では、中国国内におけるイベントの中で、初めて会場内に宅急便サービスを提供しました。WF2020上海では、知識財産権専門弁護士ブースを設置し、出展企業や個人活動されている造形作家に版権関連の相談サービスを提供しました。また、専門チームを起ち上げ、会場にて版権管理パトロールも行うなど、版権保護にも色々取り込んでいます。

 

上海ワンフェスの招待作家システムについて

VC:上海ワンフェスでは、初回開催から優秀な作家を日本から招待し、招待アーティストそれぞれのコーナーを設置しています。
来場者に欲しい商品を買ってもらうだけではなく、作家やアーティストたちの作品の魅力を感じられるような環境づくりに尽力しました。また、オフィシャルイベントとして、作家たちの造形セミナー、サイン会、トークショーなどのコンテンツも企画しています。

 


WF2019上海に招待された作家たち。WF2020上海は新型コロナウイルスの影響で、作家の渡航はなかった。(撮影:吉川正紀)

これから応援していきたい作家とそのタイプを教えてください

VC:上海ワンフェスは応援したい造形作家のタイプなどの定めがありません。
毎年、上海ワンフェスに申込された個人ディーラー数が増加し続ける状態なので、これからどんどん優秀な作家や作品が出てくると信じています。
我々は中国の造形作家と海外の優秀な作家が繋がるチャンスを作りたく、毎年海外の作家やアーティストを招待しました。将来、可能性があれば、優秀な中国人作家を海外に紹介できれば幸いです。

 

中国のフィギュア市場について、くわしくお話しいただければ幸いです

VC:今まで開催された上海ワンフェスだけでみると、中国ユーザーのフィギュアへの熱情は、ますます高まりを見せています。
現在、出展されたディーラーの内容は、IP(キャラクターなどの知的財産、いわゆる版権モノ)と、オリジナル造形のフィギュアが多いですが、スタチューの数も増え続けている傾向があります。中国のユーザー、特に若いユーザーが注目するフィギュアは景品、可動式、ガレージキット、プラモデルのタイプが多いです。
盲盒(ブラインドボックス。日本でいうガチャガチャ的な商品)はこの2年間ぐらい市場規模が飛躍的に大きくなってきました。多くの盲盒商品は、女性向けです。造形が可愛く、値段が割安なの商品が一般的です。
盲盒は日本のガチャガチャに似て、商品内容を選べない、ランダムな購入方法なのでユーザーにとってゲーム性が高くなります。また、フィギュア商品と比べ割安感があるので、入門のユーザーにとって手軽にはいれます。
今後、時間とともに、ユーザー自身が求めるものがもっと増え、内容も値段もアップグレードになるかもしれません。まだまだ可能性がいっぱい市場ですね。

 

日本のスカルプターズへのメッセージを

私も『スカルプターズ』を愛読しています。『スカルプターズ』を通して、たくさん優秀なオリジナル造形作家のことを知り、次にどんな作品が出てくるのかと楽しみにしています。『スカルプターズ』の益々のご発展をお祈り申し上げます。

 

VAMP CAO

ワンダーフェスティバル上海実行委員会代表。