「大畠雅人のZBrushおすすめプラグイン紹介」④Ref Switcher

ArtStationにたくさんあるZBrush用プラグインか
商業特化した少しニッチなプラグインかもしれません。が、商業原型師でなくてもきっと助けになるプラグインだと思います。商業原型師はもちろん必見です!
フィギュアを作るにあたって原型師の元にはまずキャラクターの決め絵がきます。ポーズや角度が決まったイラストです。それに合わせて造形するのですが、ポーズを確認するのに、絵に合わせたパースやカメラの位置、角度をいちいち調整するために原型師は長年苦労してきました。
例えば仮にこんなイラストが送られてきたとします。この絵に合わせなければいけませんよね。
ワールドに正面の位置をつけたまま配置しても、パースの数値をメモったり、ライトボックスの画像を作業開始するたびに(ZBrushがクラッシュして落ちるたびに)やり直さなければなりませんでした。このルーティンの面倒くささがわかるでしょうか……。
そこで見つけたのがこの!!!「Ref Switcher」なのです。
まず、素体を用意してパースの角度を決めていきます。
①パースを【ON】。
②【Draw】からこの数値でパース調整。
③【TEXTURE】の空のボックスをクリックしてインポート。
④【ON OFF】をクリックすると前面に出てきます。隠したい時はキーボードの【shift+Z】を押してください。
⑤キーボードのZでシリンダーが出てきます。画像の調整はこれで。【OPACITY】で透明度を調整できます。
⑥画像に合わせながらなんとか素体をいじってポーズ付けをします。
⑦大体の角度が決まったら(ここまで決まっていなくても!)Ref Switherの【Save View1】でセーブ!
⑧色んな角度で破綻がないか確認しても作りづらいのでパースを【OFF】にしても……【Load View1】をクリックすれば1発で!パースも!カメラも!インポートした画像を消していたとしても!決め位置に戻ってこれます!!!
服を作るたびに、髪を作るたびに、パースをOFFにしていても、パースの数値を忘れても、一旦ZTLに保存して作業を中断しても、ZBrushがクラッシュしても!スイッチ1つで決め位置に戻ってイラストと比べることができるのすごすぎませんか!!!ちなみに10個まで画像と角度をセーブできます!1つで十分!
Profile
大畠雅人
1985年生まれ、千葉県出身。武蔵野美術大学油画科 版画コース卒業。2013年株式会社エムアイシー入社。 デジタル原型チームに所属し、数々の商業原型を手掛ける。2015年のワンダーフェスティバルで初の オリジナル造形「contagion girl」を発表。翌年冬 のワンダーフェスティバルで発表したオリジナル2作目の「survival01:Killer」は豆魚雷AAC(アメージングアーティストコレクション)第7弾に選出される。ワンダーフェスティバル2018上海プレステージでは日本人招待作家に選出。2022年、NHK『おかあ さんといっしょ』人形劇「ファンターネ!」のキャラクターデザインを務める。現在はフリーランス原型師として活躍中。
Twitter:@shiyumaimai
instagram:@shiyumaimai
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