
石野平四郎 × 蔦本大樹 二人展「 シーラカンス 」展がGallery MUMON @gallerymumon (東京・東銀座)にて4月9日より開催。未発表の作品を展示予定。
本展を開催するに伴い、石野平四郎氏と蔦本大樹氏より意気込みコメントをいただきました!
石野平四郎氏、蔦本大樹氏よりコメント!
石野平四郎
蔦本大樹さんとの出会いは約6年ぐらい前になります。現代美術としての強度を鍛えるために、自身の造形のルーツやコミュニティを探し彷徨っていた時に出会い、ワンフェス界隈に無知だった自分を引っ張るように色々手伝ってくれるなど、今の活動に至るまでの苦楽を共に歩んできました。同じ志を持つGOLEMメンバーの1人ですが、彼の支えは計り知れないほど大きく唯一無二の存在です。そんな私たちのデュエットですが、本展示は次回GOLEM展全体でクリアしなければならない課題のシュミレーションでもあり、その片鱗が見えると思います。ちなみに、今夏には同ギャラリーにて別のGOLEMメンバー二人組の展示も控えているのでそちらもお楽しみに。
蔦本大樹
石野平四郎さんは私にとって、先輩であり、師匠であり、親友であり、ライバルであり、私の作家人生において最も大きな存在です。 アートでも彫刻でも工芸でもフィギュアでもない、曖昧なところで彷徨っていた私を拾い上げ、一緒に自分たちの居場所について考えてくれました。 それがGOLEMの活動へ繋がり、今まさに形作られようとしています。初のニ人展である本展では、成長し続けるGOLEMの新たなステージへの実験をお見せします。今はまだ深海で居場所を探して彷徨っている私たちですが、不意に姿を見せて輝きを放つ時が来るかもしれません。そんな混沌とした深海を少し覗いてもらえると嬉しいです。
出展作家
石野平四郎 Heishiro Ishino
私は、身近なフィギュア造形表現技法と彫刻表現を融合したような独自の制作工程を用いて、目に見えないエネルギー体をメタ的なクリーチャー造形として帰化させることをテーマに、高次元的な神話の世界を制作している。
原点は生物の動きを捉えるところから、やがて風のような無形のものの形をも捉え、森羅万象さらには別次元の幻想的な存在をリアルに感じ取っているような不思議な感覚に常に突き動かされていて、私が見ているこの奇妙で美しい世界を共有したい、また、対峙してほしいと感じ、その変換装置の役割となる造形をすることが天命のように感じ造形し続けている。
そして、通常の力を超えて増幅されたイメージと自身を中心とした造形行為を嵐と捉えながら、様々な文脈で彫刻シリーズを展開することで、メタ的なクリーチャー表現を探求している。
蔦本大樹 Daiki Tsutamoto
「時間の痕跡」を主軸に未知の古代遺物を創造する。
現代のように膨大な情報にアクセスできなかった遠い祖先の記憶。
それは古代遺物に刻み込まれ、純度の高い“願い”や“憧れ”が土偶や埴輪、青銅器などの形となって現れているのではないか。
その緻密な装飾やどこか愛らしいシルエットは時代を超えて人々を魅了し続けている。
私たちが博物館で遺物と対峙した時に感じる途方もない時間とロマンを再構成し、現代に新たな痕跡として記録する。
開催概要

Photo Daiki Tsutamoto
石野平四郎 × 蔦本大樹 二人展
「 シーラカンス 」
会期:2025年4月9日(水) – 4月26日(土)
日時:11:00 ~19:00
休廊:日・月
会場:Gallery MUMON @gallerymumon
” 人は誰しもがシーラカンスを飼っている
最も美しい姿のままで彷徨う
変わろうとした変わらないものを “