【スカルプターズ・データベース】怪異な世界観を放つクリーチャー造形 米山啓介

フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!

オリジナル・クリーチャーの造形デザイナー
米山啓介 Profile

 


米山啓介とその手。

よねやま・けいすけ

1987生まれ、静岡県出身。2008年からワンダーフェスティバルに参加。2016年、Hive Gallery(L.A)”Master Blasters of Sculptur 8″ Feature artist選出。2018年映画『大仏廻国 The Great Buddha Arrival』大仏デザインと造形を手がけ、2021年、映画『ネズラ1964』マンモスネズラデザイン、雛型造形を手がける。2020年「Beautiful Bizarre Art Prize」彫刻部門Finalist。2022年公開予定映画『怪猫狂騒曲』怪猫デザイン。

Twitter: @keisukeyoneyama

 

 

作品


オリジナル作品「The Neo ParaNoize」


オリジナル作品「月蝕」


オリジナル作品「屍陀林主」


オリジナル作品「Cthulhu」。SUM ARTより商品化


オリジナル作品「赤き魔像と大衆」


マンモスネズラ/映画『ネズラ1964』© 3Yfilm

INTERVIEW

——小さい頃なりたかったものは?

特になかったと思います(覚えてない)。

——最初に造形したのはいつですか?

粘土遊び的なものだと保育園でゴジラとかの怪獣を作ってたと思います。キングギドラの首が自立しなくて癇癪をおこしてた記憶があります。自発的に道具や紙粘土を買ってはじめて塗装まで仕上げた作品は、多分中学1年か2年くらいに作ったプレデターとエイリアンですが、作ってすぐに気に入らなくて壊して捨ててしまいました。

——出身校と、学生時代にはまっていたものを教えてください。

高校は沼津西高等学校芸術科の美術コースで、大学は東京造形大学で彫刻専攻でした。
ハマっていたことで思い返してみると、中学から高校くらいにかけてはひたすら、クリーチャーや怪人のデザイン画を趣味で描いていました。大学時代は3年の頃からガレージキットに興味がでてきて、原型制作などをやってました。

——いつ頃から原型師を目指しましたか?また、本格的に造形した最初の作品を教えてください。

昔「TVチャンピオン」に大山竜さんが出演していたり、竹谷隆之さんの妖怪の食玩が出ていた時期には、グレイスカルピーで原型師の真似事のようなことをしてました(目指してたかは怪しいですが……)。原型師的な意味で本格的な造形となると、大学3年の夏、はじめて原型制作からレジン複製までやってワンフェスに参加した時でしょうか。

——使っている粘土の種類、塗料の種類、愛用のツールなど教えてください

粘土は主にグレイスカルピーとタミヤ・エポキシ造形パテ。塗料は基本的にアクリル絵の具を使用してます。
造形のツールは売ってるものや自作したものを気分で使い分けたりしてます。デジタル造形はZBrushです。

——落ち込んだ時に聞く音楽、もしくは見る映像は?

飽きっぽいので音楽は気分や時期によってコロコロ変わりますが、最近はサイケデリック・トランスやアンビエント・ミュージックをよく聴いています。

——造形するとき一番こだわられていることは?

現実に存在しないものをテーマにすることが多いので、ちゃんと説得力を持たせられるかどうかを意識しています。

——現在、メインでお仕事されているジャンルは?

造形物は怪獣やクリーチャー系が多いです。

——今後の野望を教えてください。

制作を続けられる環境を維持すること。
特撮ヒーロー系の怪人デザインなどもやってみたいですね。

——最近ハマっているものは?

よくオモチャを買ってます。

Data

作業スペース


作業机


作品棚

影響を受けた(大好きな)映画・漫画・アニメ

ゴジラvsビオランテ』、『仮面ライダーZO』、「ゼイラム」シリーズ
『プレデター』、『プレデター2』『イレイザーヘッド』『裸のランチ』等。

1日に造形する平均作業時間

6〜8時間