【原型師INTERVIEW番外編 】六花のチャームポイントをとことん追求!『グリッドマン ユニバース』フィギュアインタビュー!

『グリッドマン ユニバース』よりヒロインの一人である宝多六花が、1/7スケールフィギュアで登場!本作は、SHIBUYA TSUTAYA IP書店とDesign COCOがタッグを組んで立ち上げたブランド「AXGRIT(アクスグリット)」の第3弾として企画されたもので、「AXGRIT」だけのオリジナル衣装をまとった特別仕様となっています。今回は、このフィギュア制作を担当したDesign COCOさまに、企画の経緯から造形のこだわりを伺いました。
INTERVIEW
——AXGRITの第三弾として『グリッドマン ユニバース』とのコラボが決定した経緯を教えてください。
第一弾ではVTuberの『ホロライブEnglish -Advent-』様、第二弾ではアニメ作品『デート・ア・ライブ』様と企画を実施させていただきました。
AXGRITは「さまざまなコンテンツが一つの世界でつながり、共鳴する」というコンセプトの新規ブランドであるため、Vtuberに続き、アニメ作品での展開を進めたいと考えておりました。
その中で、2018年のアニメ化以降、テレビシリーズや劇場版など幅広く展開され、日本のみならず海外でも人気の高い『グリッドマン ユニバース』にて、第3弾企画を実施させていただきました。『グリッドマン ユニバース』は、謎の怪獣・宇宙・時空・戦艦などSF要素が多く、AXGRITの世界観とも非常に親和性が高いと考え、今回企画をご提案させていただきました。
——オリジナル衣装について、「グリッドマン(Universe Fighter)」と宝多六花のイメージに合わせて制作されたと思いますが、どのような点を意識されたのでしょうか?
AXGRITのコンセプトは、「キャラクター(タレント様)のベース設定を踏まえてイメージを展開する」という企画方針となっております。『グリッドマン ユニバース』では複数のヒロインが登場しますが、宝多六花は『SSSS.GRIDMAN』から登場するキャラクターであり、特に「グリッドマン(Universe Fighter)」との関係性が深いと考えております。
そのため、本企画では「グリッドマン(Universe Fighter)」の要素も取り入れたデザインで作成させていただきました。
——「飛ぶ」をテーマのひとつに掲げられていますが、その雰囲気をどのように造形で再現されたのでしょうか?
ポーズの印象から、激しい動きの最中ではなく空中で浮遊している場面だと思いましたので、ジャケットや髪の毛の表現は、体の動きや風の影響というよりは、浮遊する力を帯びてふんわり浮いているイメージで制作しました。
「こちらから風が当たっている」といった明確な力の方向をつけないようにしつつ、空気を受けて広がる浮遊感を意識いたしました。
——ポーズはほかにも何案かございましたか?
いくつかポーズを検討しましたが、キャラクターのポイントとなる部分の見せ方、フィギュアになったときの見え方を考慮して現状のポーズになりました。
——イラストを立体化するうえで、 特別にこだわりポイントを教えてください。
イラストの魅力的な表現はたくさんありますが、立体化する過程で全体の整合性を取ろうとしてしまい、イラストのデフォルメされた魅力の表現が足りないことがありました。
制作途中で時間を置いたり、社内ディレクターからの指摘でそういった表現できていない部分に気づくことが多々ありましたので、その都度調整いたしました。
例えば脚は、イラストや設定に沿って造形したつもりでも、出力してみたらスラっとした印象で何か物足りなかったので何度も調整を重ねました。脚は「宝多六花」のチャームポイントであり特徴的な部分でもあるので、六花らしさにこだわりました。
また、サイドのユニットや靴など、「グリッドマン(Universe Fighter)」をモチーフにしている部分を随所に感じたため、アニメや既存の商品を参考にしつつ、イラストで見えていない部分も補完し、立体化しても違和感のない造形を目指しました。
——ムチっとした質感が非常にリアルに再現されていますね!
漠然とフィギュア化のイラスト通り作ろうと考えても表現しきれないので、どれくらいの筋肉がついているか、その上にどれくらいの厚みの脂肪がついているのか、設定画の見た目だけでなく内面的な設定情報も取り入れて考えるようにしています。
「宝多六花」は基本的には普通の女子高生で鍛えているわけではないであろう、などのイメージと設定もあるので、そういった設定情報も意識して制作しました。脚だけでなく全体的に程よくお肉があるのだろうという想像をして、お腹や腕(見えないですが)の肉感もこだわりました。
——制作にあたり、特に意識されたことを教えてください。
今回のフィギュアデザインはイラストが1枚のみだったため、イラストでは見えない部分や、把握しきれない構造・素材感などは、CG担当が補完しながら制作いたしました。
また、「グリッドマン(Universe Fighter)」の意匠が各所に散りばめられていたため、まずグリッドマン本体のデザインをしっかり確認し、造形や構造の参考にすることを意識しました。
ジャケットの下のインナー上下については、全体のデザインとマッチし、魅力的な造形になるよう意識してデザインしています。
特に上のインナーは、イラストでは首元が見えないので、いろいろなデザインが考えられましたが、イラストから見える配色を元に、スクール水着と既存の類似デザインの水着を掛け合わせたようなデザインにいたしました。
さらに、プライマルアクセプターの忠実な再現や、見えにくいユニット裏面の内部模様の作り込みなど、さまざまな角度からの見どころを作り、グリッドマンを知る方々にも納得していただける造形を目指して制作しました。
——監修はいかがでしたか?
版権元様にも大変丁寧にご監修いただき、作品の監督である雨宮哲様からも、直接修正を入れていただきました。衣装やポーズについても、雨宮監督にご調整いただいた内容を最終版として反映しております。
ぜひお手に取っていただけますと幸いです。
——お腹のしわや太ももの隙間の表現について。
胴体のひねった際に生まれるウエストのしわは、胴体のひねりの表現はもちろんですが、シワ周辺の肉感によって皮下脂肪の厚みも表現できますので、キャラクターに合った程よい肉感になるようにこだわりました。
また、太ももの内側は特に柔らかいということを意識して、その柔らかさの分隙間ができるくらいソックスが食い込む表現をいたしました。
——重力や脂肪の表現でこだわった部分についてお聞かせください。
キャラクターが浮いているため、風や動きによるなびき、重力に従った動きとは異なった表現を目指しました。風や重力など明確な力の方向をつけずに、ジャケットや髪は空気が入り込んで広がる動きを加えることで、浮遊感を演出しました。
また、脂肪の見え方は骨格や筋肉の動きによって柔らかい場所や、脂肪がたまる場所が変わりますので、衣装の食い込みを均一にせず、脂肪の厚みや筋肉の張りに合わせて調整しました。そうすることでより説得力のある造形になるようにこだわりました。
——どの角度から見ても破綻のない造形にするために、どの程度の角度で出力確認を行っているのでしょうか?
特に魅力的なアングルや、宣材写真に使用されることの多い代表的な角度を重点的にチェックしますが、基本的には出力物を手元で360度回転させて全体を確認しています。
あおりや俯瞰といった角度からも確認し、フィギュア自体の角度も適切かどうかも丁寧に確認しています。
——一番“ぐっとくる”撮影ポイントは?
太ももの隙間が見えるポイントがぐっときます。
太もものむにゅっとした柔らかさが感じられるポイントですので、ぜひご注目ください。
——イチオシのポイントを教えてください。
「グリッドマン(Universe Fighter)」の要素を取り入れた衣装や、六花らしさをしっかりと表現したポーズがポイントとなっております。
特に、ひねりのある姿勢によって生まれるボディラインの表現や、インナーのフィット感、ソックスに軽く乗る太ももの柔らかさなど、細かなこだわりを随所に盛り込んでおります。ファンの方にはぜひ注目していただきたい仕上がりです。
——最後に、購入を検討されている方やファンの皆さまへメッセージをお願いいたします。
キャラクター造形はもちろんですが、グリッドマンのデザインを各所にちりばめていますので、グリッドマンのどういった部分をモチーフにしているのかという観点でも楽しめるフィギュアになっております。「AXGRIT」世界での「宝多六花」をぜひお手元でお楽しみください!
製品情報
グリッドマン ユニバース 宝多六花「AXGRIT」Ver. 1/7スケールフィギュア
種別:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
予約期間:2025年9月26日 〜 2026年1月15日
発売日:2027年3月(予定)
個数制限:1人3個まで キャンセル不可
サイズ:全高:約241mm(台座含む)
対象年齢:15才以上
材質:PVC、ABS
価格:¥34,980(税込)
発売・販売元:株式会社デザインココ
©円谷プロ ©2023 TRIGGER・雨宮哲/「劇場版グリッドマンユニバース」製作委員会 ©AXGRIT
Profile
Design COCO
アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。



