東映アニメーションが手がける、オリジナルアニメ「ガールズバンドクライ」の魅力とは

写真:プロデューサー・平山理志氏

東映アニメーションが手がける、完全オリジナルアニメ「ガールズバンドクライ」の魅力をお届け!本作を担当している、プロデューサーの平山理志氏に見どころや制作裏側などをお聞きしました!

 

INTERVIEW

——本作を制作するきっかけ

プロデューサー・平山理志(以下、平山):10代~30代の方々に見てもらいたいと思い作り始めました。近年の若い人たちは以前よりも経済や環境が厳しい状況になっているのではと思って。「どんなアニメーションだったら見てもらえるのかな」と考えたとき、「難しい環境に暮らしている女の子の話にした方が、お客さんも共感しやすいのではないか」ということで物語が決まっていった感じです。

——本作は神奈川県川崎市が舞台

平山:東京を舞台にするということも考えましたが、裕福じゃない女の子が暮らすには家賃が高すぎる。「どこがいいかな?」って考えたときに川崎市が、あまりアニメで使われていないこともあって、候補に上がったんです。それでロケハンで不動産屋さんに行ったら、3万円台からマンションに住めることがわかって。「3万円台だったらこの子たちでも住める!」ってなって、川崎を舞台に制作することにしました。

——キャラクター設定について

平山:本作では学生もいれば、社会人もいるというような年齢構成にしています。
また、川崎という町が多国籍な町ということもあり「ルパ」というキャラクターは、南アジア出身の子という設定にしています。

©︎東映アニメーション

——CGで使用しているソフトは?

平山:MayaとHoudiniを使用しています。
今回のライブシーンにおいては、一部「シュミレーション」を一部のキャラクターの服や髪の揺れに適用しています。

 

【本作の見どころ】

世界最先端の映像技術「イラストルックアニメーション」を使用

キャラクターデザイナーの手島 nari先生のイラストをそのままアニメーション上で再現。
通常の3DCGアニメーション処理と比べ情報量を増やし密度の高い映像となっている。

映画『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』、映画『THE FIRST SLAM DUNK』に続く最先端映像表現となる。

滑らかな映像表現「CGフルアニメーション」

通常は1秒間に8フレーム、または12枚の画像からアニメーションを制作しているが
本作では1秒間に24フレームの超高密度アニメーションを取り入れ、濃密な芝居や感情表現を繊細に動かすことが可能。

2次元と3次元の融合

本作に登場するバンド『トゲナシトゲアリ』メンバーの声優を務めるキャスト5名が、リアルバンドとしても活動する。

「アニメ×リアルバンド」を融合することで、アニメの世界観を実体験することができる。
現在では、YouTube配信や公開練習ライブ、「NAKAYOSHI FES.2023」のオープニングキャストとして出演するなどこれからの活躍に注目

©︎東映アニメーション

YouTubeにて、オリジナル楽曲を展開中!

トゲナシトゲアリ「偽りの理」

 

トゲナシトゲアリ「気鬱、白濁す

 

トゲナシトゲアリ「理想的パラドクスとは

 

STORY

居場所のない少女たちの叫びを聴けーー

高校を中退して単身上京した井芹仁菜(いせり にな)。
彼女は降り立った郊外の駅前で、
たった一人で歌う河原木桃香(かわらぎ ももか)と出会い、音楽の持つ力に触れる。
そして、本心を隠しながら生きる安和すばる(あわ すばる)、
両親に捨てられた海老塚 智(えびつか とも)、
孤独の少女・ルバとバンドを結成することに……。

©︎東映アニメーション

 

作品情報

アニメ「ガールズバンドクライ」

【STAFF】
監督:酒井和男
キャラクターデザイン:手島 nari
音楽:玉井健二(agehasprings)
CGディレクター:近藤まり、鄭 載薫
製作:東映アニメーション

【CAST】
井芹仁菜:理名
河原木桃香:夕莉
安和すばる:美怜
海老塚智:凪都
ルパ:朱李

NAKAYOSHI FES.2023にオープニングアクトとして出演決定!

開催日時:9月23日(土)渋谷Spotify O-EAST等
詳細はこちら