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【スカルプターズGARDEN】覗き込むと〇〇が見える!『呪術廻戦』五条悟のダイヤモンドモーメント

美しいもの&かわいいものが好きなラボメンバーに贈るスカルプターズ GARDEN】!

 

2/1から予約を開始し話題となっている「呪術廻戦」1/7スケールフィギュア「五条悟」。手がけたのは新進気鋭のフィギュアメーカー㈱eStreamが展開するフィギュアブランド「SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE」だ。大人気キャラクターの魅力を最大限に引き出した造形について、担当フィギュアディレクター・ミカケさんにお話を伺った。

——今回、メガヒット作品『呪術廻戦』五条悟のスケールフィギュアを企画されたということですが。

渋スクフィギュアでは、はじめに僕たちの企画チームの方でポーズやエフェクトなど「こういうフィギュアを作りたい!」というイラストを完成させ、それをもとにパートナー会社である原型会社・DesignCOCOさんに原型制作と彩色をお願いしています。

——このポーズに決定した経緯を教えてください。

「無量空処」など、作品内で登場する印象的なポーズは他社でも出されるだろうと考えました。できるだけオリジナリティが出る作品を作りたい、と考えた中で、五条のキャラクター性にも合っていて彼の魅力を最大限発揮できそうなビジュアルを追求した結果、原作単行本の4巻のカバーイラストを参考にしようという結論に至りました。

下半身は主人公・虎杖悠仁がよくやる足を開いて踏ん張ったポーズなど、企画チーム内で何パターンも出した中で、片足立ちのこのポーズが最もしっくりきました。様々な部分を検討し、選び抜かれたポーズをDesign COCOさんにお願いしています。片足立ちは角度をつけ過ぎてしまうとフィギュアが倒れてしまうので、重心の位置などの細かな調整はDesign COCOさんとやりとりをして作り上げました。

——顔の表現について教えてください。

今回はアニメの設定を忠実に再現しています。顔が命のフィギュアなので、版元からいただいたアニメの設定資料を共有して「絶対に超似せてください!」とお伝えしました。目線は正面で見たときに合うように調整してもらっています。自分のちょうど正面の位置にフィギュアを飾っているのに目線が合わない、というのは悲しいので。

忠実に再現した、アニメの設定資料(顔)。

——五条のきれいな目をフィギュアで再現する工夫とは。

瞳を作る際にはかなり時間をかけました。まずは原型(実物)に対し、鉛筆で手書きをします。そこで大体の雰囲気を掴んだら、イラストレーターでデータを起こし、微調整を重ねていきます。

「瞳孔をコンマ何ミリずらす」、「アイラインをコンマ何ミリ細く」などの繰り返しです。

瞳は少しでも目線や位置がずれたりすると、印象が大きく変わってしまう大事な部分のため、慎重に作業を行いました。あとは印象的な蒼い瞳の色合いを出すために、プリンターの色彩調整にも時間をかけ、完成させました。

——大きく開いた口も印象的です。

この表情に挑戦したのは、五条のキャラクター性が一番出ている表情だと思ったからです。

五条って誤解を恐れずに言うとイカれた部分があるじゃないですか、〇〇と戦ったときに〇〇されて〇〇するシーンとか(編注・アニメ未放映のエピソード)。ああいうイカれた強さを出したいなと思ったんです。だからこのイラストを頑張って再現したいと拘りました。その思いをカタチにするべく、歯の部分は別に造形されたそうで、おかげさまで大満足の仕上がりになっています。歯並びや口の開き方は版元さんの監修で修正があったので、版元さんのこだわりも反映されている部分だと思います。舌の長さは試行錯誤して、イラストのサイズ感を忠実に再現しています。

——彩色のイメージで特に大事にしたところは?

エフェクト、顔、手の3箇所です。

エフェクトは五条の術式や「無量空処」をイメージしています。濃い青色で、彼の禍々しさも秘めた強さが表現できるようにイラストを制作してDesign COCOさんに共有しています。顔は彩色に関してもアニメ通りになるようにお願いしました。手の塗装は通常のスケールフィギュアだと1色で塗装されていますが、それだと立体感が足りない。男性の手は筋が張っていたりするので、それを出せるように複数の色を使って塗っていただいています。

手に関しては造形もこだわり、アニメで五条が出るシーンの場面写をたくさんお送りしています。目隠しを外すシーンや術式など、手がアップで写るシーンをそれはもう大量に(笑)キャプチャしてお送りして。その後3Dプリンターで出された実物をチェックしましたが、こちらの意図をよく汲み取ってくださって、ほぼ一発OKでした。

——体格について。

身長や体重はアニメの設定資料を忠実に再現しています。もちろん裸の設定画はないので、全身のラインはアニメの設定をもとにしつつ、企画チームの中で「五条悟ならこのくらい筋肉があるだろう」というような打ち合わせをしました。あんまり盛りすぎるとイメージが変わってしまうので、やり過ぎないように。服の上からでもわかる筋肉の質感を出したかったので、衣装のシワにこだわっています。シンプルな衣装なので、なおさら質感にこだわりました。色の塗り方やシワ、光を当てた時にちゃんと反射するか、試行錯誤しました。

写真ではわかりづらいんですが、フィギュアを下から覗いていただくとヘソが見えるようになっています……ここはぜひ、とお願いしました。腹筋はちょっとだけ割れてるはずですね……是非確かめてください!

アニメの設定資料(体)。

——ぜひ見て欲しい部分は。

先ほど言ったおヘソ。あと、髪の毛も実はたくさん修正しました。最初は髪のハネがもうちょっと抑えられていたんですが、もっと動きを出して細かい表現をしたいとお伝えして、今の形になっています。上げていた髪の毛が落ちる瞬間の動きを表現し、ハネを増やして細かな作りになったので、是非見てもらいたいです。

「動き」は『呪術廻戦』という作品全体でも重要な魅力となっているので、フィギュアでも大事にして制作しました。

 

——SHIBUYA SCRAMBLE FIGUREは今年の1月18日に1周年を迎えられました。ブランドの思いなどお聞かせください。

弊社がフィギュアの企画を作る上で追求しているのは、キャラクターが最も輝く瞬間を形にすること。社内では「ダイヤモンドモーメント」と呼んでいます。そこを切り取って、単なる造形物ではなくキャラクターに命を吹き込むことを大切にしています。フィギュアを作る上で大事にしているのは「スケール感・ディテール・躍動感」です。一つのシーンを切り取ったような、前後の動きやストーリーを誰もが想像できるものになるようにこだわって作っています。これからも最高にキャラクターが輝いている瞬間を共有できるような作品を作り続けていくので、既に手に取っていただいた方もまだ手に取っていただいていない方も、是非弊社の今後の作品をチェックしていただけたら嬉しいです!

商品情報

商品名:五条悟 1/7スケールフィギュア
サイズ:1/7スケール PVC製塗装済み完成品
大きさ:高さ251×幅209×奥行205
予約期間:2021年2月1日(月)~
原型・彩色:Design COCO(Art Director:CHIGA)
ディレクター:TK
製造:㈱アルファサテライト
販売元:㈱MAPPA ㈱eStream
価格:¥19,690 (税込)

©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会

© 2021 eStream.,inc All Rights Reserved.

Profile

ミカケ 

SHIBUYA SCRAMBLE FIGUREフィギュアディレクター。
2019年4月eStreamのグッズプランナーとして入社しSHIBUYA SCRAMBLE FIGUREの立ち上げに関わりフィギュア企画ディレクターを担当。当ブランドの出すフィギュア全般の企画コンセプト、クオリティチェックを行なっている。他、「VTuberチップス」などの商品プロデュース、新商品開発なども兼任。

SHIBUYA SCRAMBLE FIGURE

㈱eStreamが展開する「スケール感」と「躍動感」を意識した高品質高級フィギュアブランド。世界に誇れるIPで世界に誇れるプロダクト(フィギュア)を生み出すことを目指しています。ブランド名には渋谷から世界に文化を発信することに思いを込めています。通称「渋スクフィギュア」。

URL:https://shibuya-scramble-figure.com/

Design COCO

アニメキャラクター等のハイクオリティな等身大・スケールフィギュアの制作を手掛ける制作会社。宮城県仙台市に本社を置き、3D制作から彩色まで社内一貫生産しています。工学的手法を駆使して、常に新しい技術を追い求め、3Dプリンターの開発・販売も行っています。