【スカルプターズ・データベース】キャラクターに命を吹き込むためモチーフを追求する驚愕のCG技術 福嶋 瞬カルロス

フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!

 

生物感が出るように、目の周りをこだわる
福嶋 瞬カルロス  Profile

ふくしま・しゅん カルロス

有限会社MONKEY/RAT STUDIO代表取締役、株式会社alphaliez取締役、CGディレクター、VFXスーパーバイザー、3DCGモデラー。
主な参加作品に映画『シン・ゴジラ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』『エヴァンゲリオン新劇場版:破』『進撃の巨人』など。『仮面ライダーBLACK SUN』ではVFXスーパーバイザーを担当。

 
X(旧Twitter):@Shun_Carlos
 
 

代表作

「獄炎獣ソドム」※書籍「スカルプターズ・ラボ02」に掲載

 

「仙人骨」※書籍「スカルプターズ・ラボ02」に掲載
デザイン:中津川翔太

 

「FISHING BOY」※書籍「スカルプターズ・ラボ02」に掲載
デザイン:KIRARIN

 

「クンバカルナ」

 

「ゾラ」

 

「ヴァネッサ」

 

「ニホンザル」

使用しているツール

<PCで使用するツール>
ZBrush
3dsMax
Substance 3D Painter
MAYA
Blender
Unreal Engine
 
<造形に使うツール>
ELEGOO Saturn3 ULTRA
NOVA3D 水洗いレジン

作品作りのワークフロー オリジナル作品の場合

◼︎作りたいモチーフの種類を決める。
例えばドラゴンなら属性や生息している場所大きさなどざっくり決めて、爬虫類や獣、恐竜などテーマにあった資料をネットなどでたくさん集める。ここに一番時間を使います。
◼︎(過去に集めた画像も含め)PureRefに画像をまとめる。
◼︎その後Photoshopでラフスケッチや、資料をみながら直にZBrushでスカルプトしてみる。
大体完成までうまくいく時は最初の数時間のラフ作業でバチっとハマるかで決まりますね(笑)。自分の場合は、最初は全体に手を入れてシルエットをFixし、顔(特に目の周り)から作り込んでいきます。
その作業で最後までどれくらいディテールを入れないといけないのかなんとなく読めるので、あとはひたすらスカルプトして、ポージングを決めて完成です!

 

INTERVIEW

——小さい頃なりたかったものは?

漠然とですが漫画家とか言ってたと思います。幼稚園の頃は特に龍の絵をたくさん描いていた記憶があり、小学生から中学生にかけて特に「週刊少年ジャンプ」のキャラをたくさん模写してました。なので漫画家ですね。

——最初に造形したのはいつですか?

自分が造形となるとCGの専門学校に通っていたのでモデリングになりますかね。当時専門学校の近くにあったおもちゃ屋で買った『可動式ヴェノム』をモデリングしたのが、初めて全身まで作った作品になりますね。

初めての出力

——出身校と、学生時代にはまっていたものを教えてください。

横浜市日下小学校
横浜市笹下中学校
横浜学園高等学校
バンタン電脳情報学院
ハマっていたものは中高とバンドをやっていたのでエレキギターはずっと弾いてました。あとは当時「ジャッカス」っていうおバカ番組のVHSを友達とハマって見てました(笑)。

——いつ頃からアーティストを目指しましたか?また、本格的に造形した最初の作品を教えてください。

高校2年生の時、漠然と将来のことを考え始め、造形アーティストを目指した気がします。
本格的に造形をしたのはZBrushを導入した頃なので、樋口真嗣監督作の実写版『進撃の巨人』の超大型巨人のCGモデルのお仕事になります。

——落ち込んだ時に聞く音楽、映画

落ち込んだ時に聴くのは、癒しを求めるより「ふざけんなク〇野郎」みたいな気持ちなのでスラッシュメタル系、特にパンテラを聴きます(笑)。

——造形する時一番こだわられていることは?

生物感が出るように、本当に生きてるような感じに見えるよう心がけています。特に目の周りには気を使います。

——現在、メインでお仕事されているジャンルは?

映像会社に常駐しているので映画、配信ドラマ、CM等の仕事が多いですね、おかげさまでCGモデリングなどはメインキャラや重要なキャラを依頼されることも多くなりました。専門学校ではZBrushを使ったスカルプトの授業も受け持っています。

——2024年で一番変化したこと

原型師をやられている杉本・F・大地さんに誘われてワンダーフェスティバルに初めて参加したことですね。自分で作った立体物をたくさんの方に見てもらえて、とても充実した一日でした。普段携わっているCGの仕事とは違う感動がありました。

——2024年で一番よかった資料(本、映像)

資料としては、本や映像よりも立体物を実際に買ったりネットで画像を見ることなどが多いですね。本は昔買った資料をたまに見たりしてます。

——2024年で一番感動した(自他の)作品、映画、動画

子ども達と観に行った『モアナと伝説の海2』。

——2024年で取り入れてこれは使える!と思ったマイブームの材料

Unreal EngineとBlenderです。たまに触って忘れるの繰り返しですが、触るのは非常に楽しいです。一人で映像を作りたいならもっとも注目するべきソフトではないでしょうか。自分もいつかどちらかのソフトで映像作品も作ってみたいと思っています。

——今後の野望を教えてください。

個人として作家の名をもっと売って、自分の作品をひとつのブランドとして確立するのが今の夢であり野望です(笑)。

 

Data

作業部屋

コレクション棚

最近はまっているもの

昨年車の免許取ったので、車の運転です(笑)。

影響を受けた(大好きな)映画・漫画・アニメ

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ、『ファイトクラブ』、『フォレストガンプ』、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『アバター』シリーズ、ピクサー、ディズニー映画全般、漫画・アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ、『ONE PIECE』、『ドラゴンボール』、『HUNTER×HUNTER』、『北斗の拳』。

1日に造形する平均作業時間

6時間〜8時間