売れっ子フィギュア原型師、大畠雅人さんがMSIノートPCを愛用する理由

 

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ZBrushを駆使したオリジナルフィギュアや、人気コンテンツのフィギュア原型を数多く手がける大畠雅人さん。3DCG段階でのフィギュアのチェックやデザインのプレゼンなど、大畠さんにとってノートPCは必需品だ。
クライアントの要望をその場で修正し、イメージを正確に共有するため、MSIのSummit E16 Flip A11Uはまさにクリエイティブにぴったりのマシンだという。また、造形のクオリティをあげたり時間短縮のための3Dスキャニングにも、ハイスペックなMSIのノートPCは大活躍している。

 

 

Text & Interview:SCULPTORS LABO編集部
Photo:長尾真志

 

INTERVIEW


今回のために特別に作っていただいた、世界に一つだけの”似顔絵造形”フィギュア。弟をスキャニングしてSummit E16 Flip A11Uに取り込み、PC上でデータ調整・造形を行って3Dプリンタで出力した。

 


スキャニングしたデータをSummit E16 Flip A11Uで出力用に調整中。

 

大畠さんのフィギュア制作ワークフローにおけるノートPCの使い方と必要なスペックを教えてください。

ZBrushの推奨スペックに合わせる、というのが最低限のチェックポイントです。GPUは見ますね。現状自分が今使ってるものと見比べて、「このGPUだったら大丈夫そうだな」とか。

ノートPCは基本的に造形チェックのときや、3Dスキャンで使用することが多いです。造形監修にはもちろん出力物も持っていきますが、ノートPCにデータを入れておいて「ここをもうちょっとこうして欲しい」というのをその場で直して「これでどうですか」「いいですね!」というようにその場で詰めていく方法は、ノートPCでしかできない。その時に不便がない動作をしてくれれば良いなというのがありますが、Summit E16 Flip A11UはGeForce RTX 3050 Laptop GPUを搭載しているので何のストレスもなくサクサク作れて、メインで使えるほどのパワフルさがありました。

スキャニングの場合はノートPCを持って動き回りながらスキャンしたり、その場でちょっとした造形ができるっていうのがメリットだと思います。これを忍ばせておいて、出先で作業できるというのは相当な安心感がある。

 

 

フィギュア制作における、スキャニングからデータ作成までの流れを教えてください。また、普段の使用されている3DCGソフトは?

今回、この記事のために作ったフィギュアは人の似顔絵造形なので人物をそのままスキャニングしましたが、普段はシワとか複雑な手のポーズなど、部分的なものだけをスキャンしてフィックスしていきます。3DソフトはZBrushとGeomagic SculptがメインでレンダリングソフトにKeyshot、あとはSubstance 3D Painterをちょくちょく使います。

Geomagic Sculptはボクセルを使用していてポリゴンで造形を表示しないんです。粒の集合体になっていて、中の密度が詰まっている。ZBrushだとポリゴンモデリングなので、空間に対するサイズの大小に関わらず、ポリゴン数が変わらなければ挙動は変わらないんですが、Geomagic Sculptは同じモデルでもサイズが大きくなると粒が詰まってるから動作がめちゃめちゃ重くなる。逆に、だからこそエラーが出にくく粘土みたいに扱えるんですよ。

 

 

今後フィギュア制作の主流になっていくのは3DCGと、一部スキャニング?

そうですね、映画のキャラクターフィギュア、こういう似顔絵造形フィギュアの場合は本当にスキャンの本領を発揮すると思います。ハリウッド映画のキャラクターなども俳優さんを3Dスキャンして、それに合わせて衣装を作ったり、フィギュアを作ったり。

今回のフィギュアでも、顔面の凹凸はほぼ、スキャニングしたデータそのままを使って目と髪の毛は造形しました。目は閉じてスキャンしているので。

Summit E16 Flip A11UはMSI Penというアクティブスタイラスがついていて、これで造形ができるのがめちゃくちゃ面白いですね。電車の中とかでもタブレットとして使用しています。ちょっと資料に書き込んだりとかもできるし、画面タッチでできるっていうのは結構好きですね。ノートPCってトラックパッドで操作することが多いですが、画面に触ればいいっていうのが、めちゃくちゃいいです。基本的に仕事で外に出る時は1台はノートPCを持ち歩くんですが、Summit E16 Flip A11Uは定番です。

 


EinScan Proで弟をスキャニングし、Summit E16 Flip A11Uに取り込み中。専用GPUを搭載しているので、スキャンもサクサクとはかどる。

 

 


スタジオの棚には原型を手がけたフィギュアの数々が並ぶ。オリジナル作品「survival01:Killer」「Black Rock City」「GAME」は海外でも熱烈なファンがいる人気フィギュアだ。

 

ガジェット好き、と自称される大畠さんですが、PCの買い替え周期と決め手は?

2年くらい。なんとなくそのくらいで買い替えたくなっちゃうんです。買い替えの決め手はとにかくスペック重視。最低限で最高のコスパみたいなものには詳しくないので、とにかくモンスターマシンを買えば何でもできるって気持ちになる(笑)。自分にオーバースペックだったとしても良いPCが欲しい、みたいな感じです。不測の事態に備えたい、みたいな気持ちがありますね。

 

メモリ等を含めて総合的なスペックを満載にした本機のようなノートPCがあれば、現場でもリアルタイムに作業ができますね。

もちろんそうですね。僕は結構、何も気にせずハイポリゴンで造形しちゃうんですよ。ローポリにして軽くサクサク作業するのが好きな人もいるんですが、僕はハイポリでやるので固まりやすいんですけど、本機は全然問題がおこらない。クリエイティブを邪魔されることなく全くストレスなくできます。

 

ありがとうございました。

 

PROFILE

大畠雅人(おおはた・まさと)

1985年生まれ、千葉県出身。武蔵野美術大学油画科版画コース卒業。2013年株式会社エムアイシー入社。デジタル原型チームに所属し、数々の商業原型を手掛ける。2015年のワンダーフェスティバルで初のオリジナル造形「contagion girl」を発表。翌年冬のワンダーフェスティバルで発表したオリジナル2作目の「survival01:Killer」は豆魚雷AAC(アメージングアーティストコレクション)第7弾に選出される。ワンダーフェスティバル2018上海プレステージでは日本人招待作家に選出。現在はフリーランス原型師として活躍中。

スカルプターズ・データベース

 

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製品情報

Summit E16 Flip A11U

  • 型番:Summit-E16Flip-A11UCT-809JP
  • OS:Windows 10 Pro(MSIはビジネスに Windows 10 Pro をお勧めします)
    利用可能になった場合に、Windows 11へ無償アップグレードできます 
  • ディスプレイ:16インチ、WQXGA(2,560×1,600)、グレア、リフレッシュレート120Hz、DCI-P3相当、タッチ機能対応
  • CPU :インテル® Core™ i7-1195G7(4コア8スレッド)
  • GPU:NVIDIA® GeForce RTX™ 3050 Laptop GPU 4GB GDDR6
  • チップセット:CPU内蔵
  • メモリ:32GB LPDDR4X オンボードメモリ
  • ストレージ:SSD 1TB(M.2 NVMe)

※ Windows 11 へのアップグレードは 2021 年下旬~ 2022 年に対象となるデバイスに提供される予定です。時期はデバイスによって異なります。機能によっては特定のハードウェアが必要です (aka.ms/windows11-spec 参照)。