全編英語の作品解説シリーズ第4弾！

毎週水曜日は、アメリカで12年間フィギュア原型師として働いていた造形家のタナベシンさんが、SNSで使える英会話をレクチャー！

今回も引き続き全編英語で日本のアーティストの造形作品をご紹介。『SCULPTORS 02』に掲載された藤本圭紀さんの「DUEL」について英語でお話ししていただきました。

日本語訳はこちら

どうも、日本在住造形家でフィギュアを作っているタナベシンです。

お薦めアーティストの作品を紹介する動画の第４弾です。
今回ピックアップしたのは『SCULPTORS02』から藤本圭紀さん創作による「DUEL」です。あのすごい1/3スケール豆魚雷エイリアンをデジタルで造形された方ですね。初代エイリアンの実物プロップを元に制作し、全ての詳細なディテールを完全再現していました！でも彼は普段はとてもかわいい美少女とか作ってるんですけどね。それでは見てみましょう！

「DUEL」
ZBrushによるデジタル造形で、3D出力はForm2。高さ約34cm。塗装も彼によるものです。
作品説明では「イメージの元はエジプトのスフィンクスです。獣脚とドレッドヘアー。身長は3mを超えます。構成的には縦の構図にいくらかのリズムを持たせたかったです。彼女の目線の先にいる挑戦者……今まさに対決が始まるという緊張感を意識して制作しました」。

アニメとアメリカの古き良きカートゥーンスタイルの完璧な融合だと思います。顔の構造などはディズニーキャラのようでありながらアニメのテイストも持っていますね。
でも最も注目すべきはこの完璧な構図ですね。風に揺らぐ髪、ひねりの入った左腕とその手の表情、腰に置いた手と腕のアングル、そこから続く膝をまわる螺旋状の尻尾。そして傾いた柱に立つ獣脚……非の打ち所のないポーズですね。
塗装もまた素晴らしく、それぞれの装飾品やメイク、肌にはエアブラシによる粒子状の着色も見えますね。完璧な作品です！

いかがでしたか？ 彼のページを見るたびにため息がでるんですよ！
さあ次は誰がくるでしょうか？ではまた！