2021.04.28

タナベシンの美術系のための英会話講座⑱全編英語字幕付き!英語で作品紹介/植物少女園・石長櫻子「黄鉄鉱化したアンモナイト」編

全編英語の作品解説シリーズ第5弾!

毎週水曜日は、アメリカで12年間フィギュア原型師として働いていた造形家のタナベシンさんが、SNSで使える英会話をレクチャー!

今回も引き続き全編英語で日本のアーティストの造形作品をご紹介。『SCULPTORS 02』に掲載された植物少女園/石長櫻子さんの「黄鉄鉱化したアンモナイト」について英語でお話ししていただきました。

日本語訳はこちら

どうも、日本でフィギュア造形をしているタナベシンです。
お薦めアーティストの作品を紹介するビデオの第4弾です。今日ピックアップしたのは「黄鉄鉱化したアンモナイト」。
“pyritized(黄鉄鉱化)”……どう発音するのかよくわからないんですけどね。
それは置いておいて、『SCULPTORS 02』掲載の石長櫻子さんの作品です。石長さんはこの業界の女性造形家のひとりで、彼女の全ての作品は女性らしさのある繊細な表現で、美しく浮遊しているかのようです。
それではどんな作品か見てみましょう。

「黄鉄鉱化したアンモナイト」
素材はニューファンド、高さ約19cm。
解説によると、「地中に埋まったアンモナイトの殻部分が化石化する際、硫黄を多く含んだ環境にいた場合に成分が置換され、黄鉄鉱化することがあります。しかし生体の部分を見たことがある人はいるでしょうか。残っているのは殻のみで、軟体部分は想像するだけです。だとすればこのような形状をしていたのかもしれない。これはアンモナイトの擬人化ではありません。耳に見える部分が耳の機能を果たしているかどうかはわかりません。へそもありませんし爪もありません。一見、人のように見えても実際は人とは全く異なる生き物です。こんな不可思議な生き物の標本など、様々な珍品を集めて飾っている驚異の部屋(ヴンダーカンマー)があったらどんなに素敵でしょうか。この作品は理想の収集部屋を作るべく、一歩踏み出した結果生み出されました」。

もちろんです!
古代の軟体動物がどんな姿だったかはわかりません。それらは通常化石化しませんからね。ティラノサウルスがどんな色だったかすらわかりませんよね。

あなたの想像するタコやイカなんて作ってみたらいかがでょう?

さて次は誰でしょう!では!

 

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タナベシン
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