【原型師INTERVIEW】「第伍号棟最強コンビ」が立体化!凪 誠士郎&御影 玲王Q posket原型制作インタビュー!

スカルプターズ・ラボ注目のフィギュアの原型制作について紹介する【原型師INTERVIEW】!

現在絶賛放送中のTVアニメ『ブルーロック』より、高校の同級生であり、“第伍号棟最強コンビ”と言われる二人組『凪 誠士郎』『御影玲王』のQ posketが登場!今回、原型を担当された上原創さんと開発担当者の長谷川さんに制作の裏側を伺いました!

INTERVIEW

——「第伍号棟最強コンビ」が立体化されましたが、企画の経緯を教えてください。

開発担当者・長谷川 (以下、長谷川):以前から社内でも「この作品が面白い」という声が多数聞こえており、TVアニメ化のお話も入ってきたことから「すぐ動こう!」とチーム内でも議題に上がり、さまざまなご縁も重なったことで『ブルーロック』の商品化がスタートしました。私自身、原作を読んですっかりハマった一人だったので、担当になれたときはとても嬉しかったです。

——凪 誠士郎、御影 玲王それぞれのポーズについて教えてください。

長谷川:凪 誠士郎→作中でもよく見られるやや猫背気味の凪らしいポーズを意識しました。
    御影玲王→何でもそつなくこなせる玲王の雰囲気が出せるよう、腰に手を当てて決めているポーズにしました。

TVアニメ『ブルーロック』Q posket-凪誠士郎


TVアニメ『ブルーロック』Q posket-御影玲王

——誠士郎、玲王それぞれのこだわった部分を教えてください。

原型師・上原 創(以下、上原):御影玲王はポージングにこだわりました。腰の入れ方や立ち方の角度など何度も微調整をしました。凪 誠士郎は髪の毛にこだわりました。毛束の大きさ、密度、バランス、跳ね具合など調整に苦労しました。


TVアニメ『ブルーロック』Q posket-御影玲王

——デフォルメキャラということで、立体化した際に難しかった部分はありますか?

上原:フォーマットがあるフィギュアシリーズということで、決まった顔、プロポーションという制限の中で、二人それぞれのキャラクターの個性を表現していくことが難しいところだと思います。

——髪の毛の流し方について教えてください。

上原:どこか一方向から風が吹いていることを想定し、髪が少しなびいているイメージで作りました。

——制作に使用されたツールを教えてください。

上原:ZBrushを使っています。

——誠士郎の猫背の表現で工夫された点は?

上原:単に猫背にしただけではカッコ悪くなってしまうので、実際の猫背よりはやや姿勢をよくした上で全体のシルエットを調整し、独特の脱力感が出せるように工夫しました。


TVアニメ『ブルーロック』Q posket-凪誠士郎

——目の二重表現について。

上原:彩色やプリントだけでなく、立体的にも瞼や目の個性を表現したかったのでそれぞれのキャラクターにあった形に造形しました。


「凪 誠士郎」 ZBrushデータ


「御影玲王」 ZBrushデータ

——企画~制作までのワークフローを教えてください。

長谷川:発売の約1年ほど前から企画などを考え、版元様に打診を行います。だいたい3~4ヵ月ほどかけてCG原型を作っていき、原型・彩色原型・工場サンプル品の監修を経て発売を迎えます。どうしてもアニメスタート時に間に合うよう発売したかったので、原型師様にはたくさんスケジュールを調整していただきました。

——監修はいかがでしたでしょうか。

長谷川:アニメ制作タイミングのかなり忙しい時期にもかかわらず、原型ポーズから彩色まで丁寧にチェックしていただきました。特に髪色では何度か調整を重ねて決定していったのもあり、凪・玲王以外のキャラクターも含めぜひチェックしていただきたいです。

——「Q posket」シリーズを制作する際に気をつけていることや心がけていることはありますか?

上原:「Qposket」の顔のまま、それぞれのキャラクターの顔の雰囲気をなるべく再現するよう心がけています。また、デフォルメフィギュアでありながらも、全体の細かさや情報量は通常のフィギュアと変わらないため、細かなところまでしっかりと作りこむようにしています。

長谷川:目が大きくほっぺがふっくらしているのが「Q posket」の魅力なのですが、男の子キャラを作る際は「かっこよさ」もきちんと意識しつつ、フォーマット化されたデフォルメでもきちんとキャラクターの設定や雰囲気が伝わるように心がけています。

——おすすめの飾り方はありますか?

上原:ぜひ、潔、蜂楽、千切なども含めてブルーロックのキャラクターたちを集めて並べて飾ってほしいです。

長谷川:10月に発売している潔 世一含め、他キャラクター全員がユニフォーム衣装で展開しています。全員並べて飾ってもよし、凪と玲王を背中合わせにして飾っていただいても、コンビ感が出ておすすめです!

——ぜひファンに見て欲しい部分はありますか?

上原:「Qposket」の顔の可愛さの中でそれぞれの“エゴ”を感じてもらえると嬉しいです。

長谷川:表情や髪の流れ方はもちろん、キャラクターの雰囲気がきちんと感じていただけるよう意識したポージング、ユニフォームのロゴ・背番号・靴裏などの細かい部分もぜひ手に取ってみていただきたいです。

——ブルーロックファンのみなさまに一言お願いいたします!

上原:二人のキャラクターの「らしさ」を残しつつ可愛いらしいフィギュアに仕上がったと思いますので、ファンの方々にも喜んでもらえるとうれしいです。

長谷川:ブルーロック』が大好きなファンの皆さまにも、きっと喜んでいただける仕上がりになっていると思います。ぜひゲームセンターでフィギュアをゲットしていただき、商品と一緒にアニメを楽しんで盛り上がっていただければと思います。2023年2月には「糸師 凛」も登場予定となっています!ぜひ、全員コンプリートしていただけると嬉しいです。

商品情報

商 品 名  :TVアニメ『ブルーロック』Q posket-御影玲王
サ イ ズ  :約14cm
仕  様:全2種類
登  場  日:2022年12月6日より順次登場予定

商 品 名  :TVアニメ『ブルーロック』Q posket-凪誠士郎
サ イ ズ  :約15cm
仕  様:全2種類
登  場  日:2022年12月21日より順次登場予定

 

<現在登場中の「Q posket」

商 品 名  :TVアニメ『ブルーロック』Q posket-潔世一
サ イ ズ  :約14cm
仕  様:全2種類
登  場  日:2022年10月18日〜

商 品 名  :TVアニメ『ブルーロック』Q posket-蜂楽廻
サ イ ズ  :約14cm
仕  様:全2種類
登  場  日:2022年11月3日〜

商 品 名  :TVアニメ『ブルーロック』Q posket-千切豹馬
サ イ ズ  :約14cm
仕  様:全2種類
登  場  日:2022年11月8日〜

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© 金城宗幸・ノ村優介・講談社/「ブルーロック」製作委員会

 

 

Q posket とは

「好きはいくつあってもいい」をコンセプトに、大きく艶のある瞳と、ふんわり優しい頬っぺたの質感、大胆なアレンジと繊細な造形を高いクオリティで実現し、可愛くデフォルメされたフィギュアシリーズです。ゲームセンターのクレーンゲーム景品としてさまざまなキャラクターをラインナップしています。

Profile

上原 創(うえはら そう)
沖縄県出身。沖縄県立芸術大学デザイン専攻卒。2019年株式会社エムアイシー入社。
高校時代初めて美少女フィギュアを購入し、自分でも作ってみたいと思いフィギュア原型師を目指す。
男性フィギュア、美少女フィギュア、デフォルメフィギュアなど幅広く制作し、「Q posket」シリーズも数多く手がける。

 

株式会社BANDAI SPIRITS 開発担当
長谷川
2015年 旧株式会社バンプレスト入社。
プロモーションチームに配属後、女性向けハイターゲット作品をメインで担当しぬいぐるみ・雑貨など数多くのアイテムに携わる。近年は、国内海外向けに「Q posket」シリーズやデフォルメフィギュアなどを担当。