【スカルプターズ・データベース】美と恐怖の顔を持つ特殊造形から溢れる色気を表現 万凛
フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!
骨格、瞳、毛、唇、究極の質感表現
万凛 Profile
まりん
特殊造形作家。原型師。「美しくも恐ろしい」をテーマに幽霊、
Twitter:@lab_mari
最新作
口裂け女
祖父から聞いた口裂け女の話がデザインベースにあります。70年代頃をイメージした服装とメイク。獲物を見つけ、
■2022年で一番変化したこと
応援してくださる方々が増え、活動の幅が広がりました。また、
■2022年で一番良かった資料
MONDO(モンド)の画集『THE ART OF MONDO』映画好きにはたまらないテンションの上がる1冊でした。
■2022年で一番感動した作品
毎年「なにわ妖隗祭」でご一緒するHISATO氏の新作「木霊」の彫刻の細かさ、デザインに驚き、同じNSP原型でここまででき
■2022年でこれは使える!と思ったマイブームのソフト
模型やガレキ塗装の技術。塗料や道具に興味津々です。
作品
■お仕事の場合のワークフロー
01.スケジュール、デザイン案、資料集め(1〜2日)
02.NSPでラフを作り監修にデザイン、構図確認(2〜5日)
03.問題がなければラフの作り込み、NSP原型を完成させる(約1
04.シリコン型取り、樹脂へ置き換え修正(
05.完成後、監修チェック
■オリジナル作品の場合のワークフロー
01.テーマ、物語を考え資料集め(1ヶ月)
映画や資料、怪談からインスピレーションを得る
02.NSPでラフ彫刻(3日ぐらい)
03.原型、義眼制作(5日〜1ヶ月)
04.原型に合わせてウィッグ制作(3〜7日)
05.シリコン型取り、FRP、バリ処理(6日)
06.ペイント、メイク
07.ヘアワーク
08.衣装、台座制作
09.全体チェック、完成(完成まで約1〜3ヶ月)
INTERVIEW
——小さい頃なりたかったものは?
ヴァンパイア になりたいとずっと言っていました。
——最初に造形したのはいつですか?
造形といえるものは、高校の卒業制作か専門学校での課題。
——出身校と学生時代にはまっていたものを教えてください。
高校は某美術科で、造形ではなくデザインを選考していました。
この頃はアコースティックギターにはまっていました。
——いつ頃から原型師を目指しましたか?
原型師を目指していたわけではなく、
原型師として初めていただいたお仕事は、2019年に発表されたデフ
——使っている粘土、レジンの種類、 塗料の種類、愛用のツールなど
NSP、マジックスカルプ、キャスト、ポリパテ、
ツールはKEMPER TOOLと自作のMarin+Toolをメインで使っています。
——作品の髪の毛はどのように植毛されていますか?
髪はチュールというネット状の生地に編んで、
——髪の毛は人毛ですか?
人工毛を使用し、
——義眼は何で制作していますか?
クリアポリエステル 樹脂で制作しています。型も一から制作しています。作品によってサイズは違いますが、16mm〜30mmの義眼を制
——FRPにおきかえたうえで、 この質感のある肌の塗料は?
Mrカラー、タミヤカラー、
——落ち込んだ時に聞く音楽、もしくは見る映像は?
怪談、ホラー映画、アニソン。
——造形するとき一番こだわられていることは?
骨格や面の角度、柔らかさを意識しています。特に唇は、ふっくらとした肉感、形、シワ。今にも喋り出しそうな色っぽい形にこだわっています。また、造形する時は光が大切なので、日中に行うことが多いです。
——現在、メインでお仕事されているジャンルは?
非常勤講師とフィギュア原型師。
——今後の野望を教えてください。
海外での展示、世界に作品と名前を知ってもらうこと。
Data
最近はまっているもの
ガレキ塗装
小さいサイズのペイントをしたことがなかったので、
怪談を聞く事
今に始まった事ではありませんが、
影響を受けた(大好きな)映画・漫画・アニメ
映画
『フライトナイト』、『ガバリン』、『ヒルコ/妖怪ハンター』、『ブレイド』シリーズ、『学校の怪談』シリーズ、『グーニーズ』、『インディ・ジョーンズ』シリーズなど
漫画
伊藤潤二先生
ゲーム
『SILENT HILL』、『SIREN』、『BIOHAZARD』、『The Last of Us 』、『アンチャーテッド』、『Dead Space』など。
1日に造形する平均作業時間
3〜12時間(作業次第で様々)
使っているパソコン
Mac(ノート)
おすすめの椅子
探し中