【スカルプターズ・データベース】ホラーポップなアメコミテイスト 土肥典文(腐乱犬)
フィギュア、ゲーム、CM、映画、そしてアートのジャンルで最も造形力のあるスカルプター・原型師を集めた、最新データベース創刊!
血しぶきと錆びペイントの匠
土肥典文(腐乱犬)Profile
土肥典文とその手。
土肥典文(腐乱犬) Profile
Norifumi Dohi(Franken)
1982年生まれ。
大阪芸術大学美術学科卒業。フィギュアメーカー勤務を経て200
造形は趣味の範囲で嗜んでいます。
10歳の時に初めてガレージキットに触れてその造形と取り巻く環
ワンフェスにはエポキシパフェとしてディーラー参加中。
Twitter:@guttiwuts_
作品
INTERVIEW
——小さい頃なりたかったものは?
おもちゃ屋さん。
——最初に造形したのはいつですか?
小学校か中学校での美術の授業で紙粘土で野菜を作る課題。モチーフは全員共通でピーマンとニンニクを作って絵の具で塗装もした覚えがあります。
——出身校と、学生時代にはまっていたものを教えてください。
自分が小学生の頃に兄が買ってきた洋書『Revenge of the Garage Kit That Ate My Wallet』(Terry J. Webb・著)の内容にかなり影響を受けました。 それまでにもゴジラ等の日本製のガレージキットには触れたことはありましたがその本にはSF、ホラー、ファンタジーといった映画のキャラクターたちを中心としたアメリカ製、イギリス製のガレージキットと原型師等が数多く掲載されており英文が読めなくとも造形やラインナップに圧倒されました。 大学生になると上記のジャンルのガレージキットの世界にますますはまっていきました。キットを組み立て塗装することももちろん好きでしたが、アメリカが同人誌的に発刊していた模型誌『AMAZING FIGURE MODELER』『KIT BUILDERS MAGAZINE』『Modeler’s Resource』や、日本の映画雑誌『スターログ』などの広告ページから数少ない情報を拾い集めて知識として身についていくことにもおもしろさを感じ、時代背景も含めて海外キットの文化自体が好きになりました。 その頃はまだ関西に住んでいましたが大阪にはアメリカ、イギリスの輸入ガレージキットを取り扱う店舗が何軒かあり、兄と一緒によく買いに行っていました。 アメリカにあるショップにガレージキットを買いに行ったのも良い思い出です。
——いつ頃からペインターを目指しましたか?また、本格的に塗装した最初の作品を教えてください。
大学を卒業した2005年当時はPVC製彩色済み完成品フィギュ
商業でのペインター、
当時の職場の人に誘われてワンフェスには2007年からディーラ
——使っている粘土や塗料の種類、愛用のツールなど
ウェーブ・エポキシパテ[軽量タイプ]、ラッカー塗料、エナメル塗料、アクリル塗料。
——落ち込んだ時に聞く音楽、もしくは見る映像は?
最近だと映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクライマックスシーンでのブラッド・ピッドの暴れっぷりを観ると元気が出ます。
——造形するとき一番こだわられていることは?
レジンキット化前提でオリジナルキャラを造形している時は世界観
——現在、メインでお仕事されているジャンルは?
アメコミキャラ、洋画キャラ、動物のマスコット。
——今後の野望を教えてください。
自分の技術や姿勢で仕事としては対応できなくなる時がいつやってくるかはわかりませんがフィギュア業界で16年やってこれまし
Data
コレクション棚
最近はまっているもの
80〜90年代の玩具とそれらの復刻版、リメイク商品。
影響を受けた(大好きな)映画・漫画・アニメ
映画…『フランケンシュタイン(1931年版)』『
アニメ…『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』
1日に造形する平均作業時間
8時間