【ZBrush最初のつまづきQ&A】番外編:これから始める人が挫折しない方法

ZBrushを買ったけれど、トラブル発生で進めず放置している……そんな人へ、スカルプターたちが最初のつまづきとその解決方法をリレーで答えます。今回は真辺菜月[CREA MODE]さんに、しょっぱなから挫折しないために気楽に続ける方法を聞いてみました。

まずは無料のZBrushCoreMini、そしてDAZ Studioを使ってゆるくはじめる

しょっぱなから挫折しないために、しょっぱな挫折した真辺菜月のアドバイス。

いきなりZBrushを始めようとすると、画面開いた瞬間からわからなくて、私はそれで何年も放置してしまっていました。
ZBrushの永久ライセンスはいきなりでは高いし(最近サブスクになったね)、ほかにPhotoshopやIllustratorも使っていると年間でどれだけかかるんだろう、となってしまい、なかなか手が出せなかったりするかと思います。だからまずは無料版のZBrushCoreMiniを触ってみて、何か作ってみる。原型会社にいた人の話ですが、その会社ではZBrushを最初に始める時、1ヶ月かけてスケールフィギュアを一つ完成させるそうです。ある程度のマニュアルの中で進めると思うんですけど、かなりショートカットで上達する。まず基礎を押さえてからカスタムしていくやりかたです。

あとは逆に、まずはやりたいことはこれだ、と決めて、それをするためにはどんな機能があるのか調べていくのもありだと思います。必要な機能だけ、逐一計画して覚えて作っていく感じですね。上手くいかない時は無料のポージングソフト(DAZ Studio等)を設定すると簡単に決めてくれる、という方法もあります。骨格が苦手という人はそういう基本的なモデリングソフト、ポージングソフトで素体をいじり始めても早いと思います。それをそのまま原型にするといろいろダメですが、骨格は大きく狂ってはいないので、練習用や資料には良いです。

DAZ Studio以外に何か便利なソフトはありますか?

昔使っていたのがPoser。今はPoser12まで出ていて、動きはいいです。ただアニメーション向けのソフトなので補助として使う感じですね。2Dのキャラクターと3Dのポージングソフトが近いようで別物なので個性が出ないんですよ。最初はそこから改造していくのも良いです、結局自分の原型になるので、骨格に迷ったときは、時折ポージングソフトをいじってみるのはいいかもしれませんね。ZBrushをいきなりかじると、粘土で1から作るスカルプト作業になるので、たとえば人を作るってなったらポージングソフトを見て腕の動きなど基本的な骨格を確認する。ポージングソフトに、極端な狂いはないので使ってみるのはいいと思います。

関節の動きが制限されてることが多いので、利用するなら芯程度。

 

 
 

 

真辺菜月[CREA MODE]

Natsuki Manabe [CREA MODE]
フィギュアの企画・原型製作・彩色。メーカーさんのデコマスもやっております。
CG(ZBrush)、アナログ手原型どちらでもOK。最近はCGメインのアナログ&デジタル作成(その他可能なこと・原型の磨き、複製、彩色は場合によってやります)。
ガレージキットは、主に光造形アクリル出力。
Twitter:@creamode