【スカルプターズ・ムービー】ドキュメンタリー映画『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』が「ウルトラマンとは何なのか」に迫る

1966年7月10日に『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』でテレビ初登場し、今年で60周年を迎える特撮ドラマの金字塔『ウルトラマン』。公開が2026年7月3日(金)に迫った『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』は、現在、世界中で活躍するクリエイターたちの証言で構成された、「ウルトラマンとは何なのか」に迫るドキュメンタリー作品である。さまざまな関係者のインタビューで浮き彫りにされるウルトラマンの真実とは!?
テキスト・幕田けいた
映画『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』(オリジン・オブ・ウルトラマン)
7月3日(金)公開 ©TSUBURAYA PRODUCTIONS
『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』は『ウルトラマン』の歴史にとどまらず、作品の背景にある時代性、当時の制作者たちが何を考え、何を描こうとしていたのかを、貴重なインタビュー映像で解き明かしていくドキュメンタリー作品だ。
対談するギレルモ・デル・トロ監督と是枝裕和監督。二人からは怪獣の名前がスラスラ出てくる。
2025年、アメリカの視覚効果協会(VES)に「Hall of Fame(殿堂入り)」に選ばれた円谷英二が、当時、まだ発展途上にあったTV業界をいかに見据えていたのか。美術総監督の成田亨が手掛けたウルトラマンや怪獣デザインの「子供にこそ本物を見せなきゃいけない」という制作姿勢や芸術的側面の先見性。未開拓のTVドラマに挑戦すべく集結したスタッフたちが、TV局、映画界、円谷プロ生え抜きの若者たちの混成部隊だったことなどにスポットライトが当たる。
またスタッフ、キャスト、関係者を知る者だけでなく、当時の視聴者の子供たち――今、世界中の第一線で活躍する映画、映像、ゲームなど、さまざまな分野を代表するクリエイターたちも出演。それぞれの記憶や視点から、『ウルトラマン』が現在の仕事にどんな影響を与えたのかが語られていく。
幼少期のウルトラ原体験を語る是枝監督。
『万引き家族』などで世界的な評価を集める映画監督・是枝裕和が企画を担当するほか、ギレルモ・デル・トロ(映画監督『シェイプ・オブ・ウォーター』)、ニコラス・ウィンディング・レフン(映画監督『ドライヴ』)、パット・キャディガン(SF作家『Synners』)、庵野秀明(監督・プロデューサー『エヴァンゲリオン』シリーズ)、樋口真嗣(映画監督『新幹線大爆破』)、小島秀夫(ゲームクリエイター『メタルギア』シリーズ)ほか、多彩な証言者が登場。
国内外のトップクリエイターたちが、
「『ウルトラマン』の呪縛は、死ぬまで続くんだろうなと思いますね」(庵野秀明)
「『ウルトラマン』という創造物はまさに天才的です」(ニコラス・ウィンディング・レフン)
と、どのクリエイターも『ウルトラマン』という作品が、いかに文化的に重要な位置を占めているかを証言する。
是枝裕和監督とギレルモ・デル・トロ監督の対談では、生まれも育ちも、文化圏も違う二人が、古い友達のように好きな怪獣や少年の頃の思い出を語り合う。『ウルトラマン』が異文化をつなぐ、共通言語として機能していることを証明しているのだ。
本作は『ウルトラマン』の舞台裏をのぞくだけでなく、自分の育ってきた時代と文化をのぞき、自分自身の内側をのぞくドキュメンタリーなのである。
『THE ORIGIN OF ULTRAMAN』(オリジン・オブ・ウルトラマン)
公開日:2026年7月3日(金)
監修:塚越隆行 企画:是枝裕和 企画製作:南谷佳 田代拓也 企画協力・取材:清水節
監督:中村裕 吉田一貴
プロデューサー:隠田雅浩 伊豆田知子(スローハンド)
出演:
ギレルモ・デル・トロ 是枝裕和 小島秀夫
庵野秀明 樋口真嗣 ニコラス・ウィンディング・レフン
シャノン・ティンドル ジョン・アオシマ
成田カイリ パット・キャディガン
清水節 椹木野衣 岡田秀則
黒部進 桜井浩子 毒蝮三太夫
飯島敏宏 佐川和夫 鈴木清 飯塚定雄 宍倉徳子
制作:スローハンド
製作・著作:円谷プロダクション
配給:TOHO NEXT 円谷プロダクション
©TSUBURAYA PRODUCTIONS


