韓流フィギュア最前線! Vol.02 アジア “ジョーカー” 戦争

テキスト・寅

 

『ダークナイト』のジョーカーは、リアルフィギュアの世界では幻みたいにみんなが好きなキャラである。

とにかく映画が面白いのはもちろんだが、ヒース・レジャーの狂気じみたメイクアップも、彼が急性薬物中毒で早逝したことも、さらに本作で第81回アカデミー賞助演男優賞を受賞したことも、すべてが伝説を定着させている。

何人ものスカルプターたちが、幾度となく挑み続けているヒース・レジャーのジョーカー。

20年の末にまた、フィギュア・メーカー3社から次々と新しいジョーカーが発表された。ここではその中から素晴らしい3体をご紹介。

 

1. PRIME 1 STUDIO Blitzway

The Joker

 

  

  

BlitzwayのRainman(リアルフィギュアの初期から活動している実力派)と才能あふれる美人スカルプターK.A.Kimが作った、細かいヘアのパーティング造形とmoving eye(動く眼球)が特色。

 

 

2. JND STUDIOS

The Dark Knight The Joker

初期の販売品がデコマスと全く差のない、非常に完成度の高い商品を作ったJND studios

そのメインスタッフ、Hot Toys出身のKojunが作ったジョーカーは、発表と同時に完売になるくらいリアルフィギュアの世界で人気である。

 

 

3. QUEEN STUDIOS

The Dark Knight Joker 1:4 Scale Statue

造形はViper(中国の若いスカルプター、植毛が上手で有名)。1/4サイズで、レギュラー・エディションと限定のアーティスト・エディションがある。Queen studioでは以前、1/3サイズで椅子に座っているジョーカー”Joker (Arthur Fleck) 1:3 Scale Statue“を作って話題になったこともある。

 

 

最近、量産品のクオリティ問題がいろんなところで話題になっているが、この中でもJND STUDIOSの量産品クオリティはずばぬけていて、これからまだまだ大きくなりそうなスタジオだ。注目していこうと思う。

 

PROFILE

寅(とら)
韓国出身、ロサンゼルス在住のフィギュア制作者&コレクター。

 

 

 

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